渋滞中だけエアコンの冷風が弱くなる/止まる…。
そんな症状が出る場合、実は 電動ファンの不調 が原因になっていることがあります。
走行中は冷えるのに、停車中だけ効きが悪い場合は特に注意が必要です。
この記事では、
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電動ファンが果たす役割
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渋滞中にエアコンが弱くなる理由
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点検ポイント
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放置するとどうなるか
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対策と修理費の目安
を初心者向けにわかりやすく解説します。
■ エアコンと電動ファンの関係
エアコンは「コンデンサー」という部品で冷媒を冷やしています。
しかし 停車中は走行風がないため、電動ファンが強制的に風を送って冷やす しくみです。
つまり…
電動ファンが回らない(または弱い)=コンデンサーが冷えず、エアコンが止まる/弱くなる
となります。特に真夏の渋滞では負荷が大きいため、症状が出やすい傾向があります。
■ 渋滞中にエアコンが弱くなる主な原因
1. 電動ファンの故障(最も多い)
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モーターの劣化
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配線トラブル
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リレーの不良
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ファンの回転が弱い/回らない
走行中はエアコンが効くのに、信号待ちで冷えなくなる場合はこれが濃厚です。
2. コンデンサーの目詰まり
コンデンサーに
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虫
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砂
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ホコリ
がびっしりついていると熱交換効率が激減。
軽く高圧洗浄やシャワーで改善することがあります。
3. 冷媒ガス不足
電動ファンが正常でも、冷媒が不足すると渋滞中に冷えが悪化することがあります。
ガス漏れが原因のことも。
参考記事 → 「エアコンが冷えない原因はこちら」
4. エンジン冷却系の問題
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ラジエーター詰まり
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クーラント不足
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サーモスタット不良
などでエンジンが高温になると、エアコンが自動で停止することがあります。
参考記事 → 「渋滞中のオーバーヒート対策」
■ 自分で確認できるチェックポイント(簡単)
● ① エアコンON時に電動ファンが回っているか
ボンネットを開け、エアコンを入れて
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ファンが回る?
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回転が弱すぎない?
を確認。
回らない → ほぼファン関連のトラブル
● ② コンデンサーの汚れ
前方から目視できるので、虫・ゴミが詰まっていたら軽く水洗い。
● ③ 冷媒ガス不足の兆候
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冷たい時とそうでない時の落差が大きい
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エアコンON時のカチッ音があまりしない
など。
充填剤の入れすぎは故障の元なので要注意。
■ 放置するとどうなる?
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エアコンが完全に冷えなくなる
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エンジンがオーバーヒート気味になる
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コンプレッサーへの負担増 → 高額修理
特に夏場は重大トラブルに直結します。早めの点検が安全です。
■ 修理の費用目安(一般的な例)
| 内容 | 費用 |
|---|---|
| 電動ファンモーター交換 | 15,000〜40,000円 |
| ファンリレー交換 | 3,000〜8,000円 |
| 冷媒ガス補充(軽度) | 5,000〜10,000円 |
| コンデンサー洗浄 | 自分で0円〜1,000円 |
| コンデンサー交換 | 20,000〜50,000円 |
DIYでも扱える部分はありますが、ファンや電気系は無理に触らず整備工場推奨です。
■ まとめ
渋滞中にエアコンが弱くなる原因は、
電動ファンの不調が最も多い です。
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走行中は冷えるのに停車中だけ弱い
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エアコンONでもエンジンルームのファンが回らない
この場合はすぐ点検がおすすめ。
エアコンが冷えない時の関連記事:
➡ 「送風は出るけど冷えない時の診断法」

