夏になると増えてくるトラブルのひとつが「冷却ファンが回らない」ことによるオーバーヒート。渋滞中やアイドリング時、エンジンが高温になってもファンが回らなければ冷却できず、最悪エンジンを傷めてしまいます。
今回は、DIYで確認できるラジエーター冷却ファンの不具合原因とその対処法についてまとめました。
✅ 冷却ファンの役割とは?
ラジエーターの冷却ファンは、走行風がない低速・停車中にエンジンを冷やすために作動します。ファンが動かないと、冷却水の温度が上がりすぎてオーバーヒートの原因になります。
🔍 よくある原因とチェックポイント
1. ヒューズ切れ
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症状:まったくファンが回らない
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対処法:ヒューズボックス内の「冷却ファン用ヒューズ(FANなど)」を点検・交換(目視で確認できる)
2. 冷却ファンリレーの不良
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症状:間欠的に回らない、カチカチ音がしない
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対処法:同形状のリレーと入れ替えて動作確認、交換で対応可能
3. 冷却ファンモーターの故障
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症状:電源は来ているのにファンが回らない
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対処法:カプラーにテスターを当てて電圧確認。電源が来ていて回らないならモーター本体が故障。社外品モーターに交換可能。
4. 水温センサー(ECT)の故障
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症状:冷却水温が高くてもファンが作動しない
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対処法:OBD2スキャンツールがあれば、異常値を確認できる。センサー交換で復旧することも。
5. 配線の断線や接触不良
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症状:振動や気温で動いたり止まったりする
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対処法:カプラーや配線の接点を点検。接点復活剤やハーネステープで補修。
🛠 DIYでできる応急処置
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ヒューズ・リレーの交換は工具不要で可能
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モーターへの電源確認にはテスターが必須(12Vが来ているか)
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配線チェックには目視+導通チェックが有効
※DIYは「応急対応」まで。根本修理はプロ整備推奨です。
🚨 要注意:ファンが回らない状態での走行は厳禁!
冷却ファンが回らないまま走行を続けると、ヘッドガスケット抜けなど重大故障に繋がります。水温計が上がったら、すぐに停車して点検を。
✅ まとめ
原因 | DIYでの対応レベル | 推奨アクション |
---|---|---|
ヒューズ切れ | ◎ | 交換 |
リレー不良 | ◎ | 交換 |
モーター故障 | △ | モーター交換 or 整備依頼 |
水温センサー故障 | △ | OBD診断 or 整備依頼 |
配線不良 | ◯ | 修理 or 点検 |
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