車のメンテナンスに興味はあるけれど、何から始めればいいのか分からない――。
そんな整備初心者に向けて、まず覚えておきたい基本中の基本を5つ紹介します。どれも工具をほとんど使わずにできる内容なので、DIY整備の入門にもぴったりです。
1. エンジンルームの点検方法を覚える
ボンネットを開けて「とりあえず見てみる」ことが、すべての整備の第一歩です。
エンジンルーム内では、主に以下の3つを確認しましょう。
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エンジンオイル量のチェック
レベルゲージを引き抜いて、油量と汚れ具合を確認します。オイルが黒ずんでいたり、量が少ない場合は交換時期のサインです。 -
冷却水(LLC)の残量
リザーバータンクの「FULL」と「LOW」の間に水位があるかをチェック。減っている場合は漏れの可能性もあります。 -
バッテリー端子の状態
白い粉(サルフェーション)が付着していないか確認しましょう。軽度ならブラシで清掃できます。
🔧 ポイント:
点検はエンジンが冷えている時に行うのが基本です。特に冷却水は高温時に開けると危険なので注意しましょう。
2. タイヤの空気圧と摩耗チェック
タイヤは車と地面をつなぐ唯一の接点。ここをおろそかにすると燃費や安全性が大きく低下します。
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空気圧チェック
1ヶ月に1回を目安に点検しましょう。ガソリンスタンドでも無料で確認できます。指定空気圧は運転席ドア付近のステッカーで確認可能です。 -
摩耗・スリップサインの確認
タイヤの溝が1.6mm以下になると「スリップサイン」が出ます。見つけたら早めに交換を。
💡 豆知識:
空気圧が低いと燃費が悪化し、タイヤの寿命も短くなります。逆に高すぎても乗り心地が悪くなるので、適正値を守ることが重要です。
3. ワイパーとウォッシャー液の点検
雨の日に視界を確保できるかどうかは、安全運転に直結します。
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ワイパーゴムの劣化チェック
拭きムラや異音が出ている場合は、ゴムが劣化しています。半年〜1年を目安に交換を。 -
ウォッシャー液の補充
液切れはフロントガラスが汚れたときに困ります。市販の液をタンクに直接入れるだけでOKです。
🧽 ポイント:
冬場は「凍結防止タイプ」を選ぶと安心。100円ショップでも購入できます。
4. ライト・ランプ類のチェック
夜間走行や悪天候時の安全を守るために、ライト類の確認も大切です。
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点灯確認:ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカー、ハイマウントストップランプなどをすべて点検。
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電球の交換:切れていたら早めに交換を。最近はLED化も進んでいますが、DIYで取り付ける場合は車検対応か確認しましょう。
🔋 注意点:
左右の明るさや色が違うと整備不良扱いになることもあるため、左右同時交換がおすすめです。
5. 定期的な洗車で異常を早期発見
「洗車=見た目をキレイにするもの」と思われがちですが、実は立派な点検作業のひとつです。
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ボディやホイールの傷・サビを早期に発見できる
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オイル漏れや冷却水漏れの痕跡(シミや垂れ跡)が見つかることも
🪣 コツ:
洗車時にボディやタイヤハウスを手で触ることで、異物の付着やゆるみを見つけやすくなります。
まとめ:最初は「見る」「触る」から始めよう
車のメンテナンスは、最初から難しい作業をする必要はありません。
まずはボンネットを開けて、タイヤやライトをチェックしてみるだけでもOK。
「自分でできた」という小さな成功体験が、DIY整備を続ける大きな原動力になります。
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