エンジンオイル交換は車の基本的なメンテナンスのひとつです。DIYで行えば工賃を節約でき、愛車への理解も深まります。ただし、正しい手順を守らないとトラブルにつながることも。この記事では、初心者でも安心して挑戦できるオイル交換の流れと注意点をまとめます。
オイル交換が必要な理由
エンジンオイルには「潤滑」「冷却」「洗浄」「防錆」といった役割があります。
走行を重ねると酸化や汚れで性能が低下し、燃費悪化やエンジン寿命の短縮につながります。
交換目安
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走行距離:3,000〜5,000kmごと(ターボ車は短め)
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期間:半年に1回程度
DIYオイル交換に必要な道具
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ジャッキとウマ(安全確保のため必須)
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オイルドレンボルト用レンチ
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廃油受け(オイルパックリなど市販品が便利)
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新しいエンジンオイル(車種に合った粘度・規格を確認)
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オイルフィルター(交換する場合)
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漏斗やジョウゴ、ウエス
オイル交換の手順
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車を平らな場所に停め、ジャッキアップしてウマで固定
※安全第一。必ずジャッキだけで作業しないこと。 -
ドレンボルトを外して古いオイルを抜く
熱すぎない程度にエンジンを温めてから作業すると、オイルが抜けやすい。 -
オイルフィルターを交換(必要に応じて)
専用レンチで外し、新しいフィルターを取り付け。ゴムパッキンにオイルを軽く塗っておくと密着性が良くなる。 -
ドレンボルトを締める
トルクレンチを使用して規定トルクで締めるのが理想。締めすぎによるネジ山破損に注意。 -
新しいオイルを注入
エンジン上部のキャップから規定量を入れる。漏斗を使うとこぼれにくい。 -
エンジン始動&オイル量の確認
数分アイドリングしてエンジンを止め、オイルゲージで量をチェック。少なければ補充。
DIYでの注意点
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廃油は必ず専用処理パックを利用し、自治体のルールに従って処分する。
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ジャッキアップ時は必ずウマを使う。倒れると重大事故につながる。
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オイルは車種に合った粘度・規格を守る。間違えるとエンジン不調の原因に。
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フィルター交換をサボるとせっかくのオイルがすぐに汚れてしまう。
まとめ
オイル交換はDIYメンテナンスの入門に最適な作業です。
正しい手順を守れば初心者でも十分可能で、工賃の節約にもなります。
ただし、安全対策と処分方法だけは絶対に怠らないようにしましょう。
愛車を長く乗るためにも、定期的なオイル交換を習慣化してみてください。
