バッテリーを交換したあとや、エンジンを切っても電動ファンが回りっぱなし…そんな症状に気づいたことはありませんか?
「壊れたのか?」と焦りますが、実は原因はさまざまで、すぐに壊れるとは限りません。
この記事では、電動ファンが止まらない原因と、確認すべきポイントをわかりやすく解説します。
🔧 電動ファンの役割とは?
電動ファンは、ラジエーターやコンデンサー(エアコン)を冷やすための送風ファンです。
走行中は走行風で冷却されますが、停車中や渋滞中は電動ファンが自動で作動して冷却を補います。
つまり、ファンが回るのは正常ですが──
**「ずっと回り続ける」**場合は制御系の異常を疑うべきです。
⚠️ 電動ファンが常時回る主な原因
① 冷却水温センサーの異常
冷却水温センサーが故障すると、ECUが「常に高温」と誤認してファンを回し続けることがあります。
➡ センサー不良はチェックランプ点灯や温度計の異常表示でも判断できます。
対処法:
センサー交換で解決。DIYも可能ですが、冷却水を抜く必要があるため注意。
② リレー(ファン制御リレー)の固着
ファンモーターを動かすリレーが「ONのまま固着」するケース。
内部接点が焼き付くと、エンジンOFFでもファンが止まりません。
対処法:
リレーを一度抜いて止まるか確認。
止まればリレー交換で解決です(数千円〜)。
③ エアコン使用中による制御
エアコンをONにすると、コンデンサー冷却のため常時ファンが回る車もあります。
気温が高い季節や、アイドリング時には特に多いです。
対処法:
エアコンOFFで止まるなら正常動作です。
焦らず様子を見ましょう。
④ ECUや制御系の不具合
稀に、ECU(エンジン制御コンピューター)の誤作動で常時通電しているケースも。
バッテリー交換直後や電装DIYのあとに起きたなら、電圧の不安定やアース不良が原因のこともあります。
対処法:
・一度バッテリーを外して数分待つ(リセット)
・症状が続く場合は診断機で確認
⑤ ファンモーター内部のショート
モーター自体の制御が壊れていて、常に通電しているパターン。
この場合はリレーを抜いても止まらないことがあります。
対処法:
ファンモーター交換(部品代1〜2万円前後+工賃)
🧊 放置するとどうなる?
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バッテリーが上がる
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ファンモーターが焼ける
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リレーやヒューズの損傷
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冷却系統の異常検知でチェックランプ点灯
特にエンジン停止後も回り続ける場合は、放置厳禁です。
バッテリー上がりの原因になります。
🧰 DIYチェックポイントまとめ
| 確認箇所 | チェック内容 | 対処法 |
|---|---|---|
| エアコン | ON時に回るのは正常 | OFFで止まるか確認 |
| リレー | 抜いたら止まる? | 固着なら交換 |
| 冷却水温センサー | 温度計やOBD表示に異常あり? | センサー交換 |
| ファンモーター | リレー抜いても止まらない | モーター交換 |
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🧩 まとめ
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電動ファンが常時回るのは、制御系の異常が多い
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エアコン使用中なら正常の可能性あり
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放置するとバッテリーやモーターを痛める
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冷却水温センサーやリレーのチェックが第一歩

