エンジンが急にかからなくなった!ライトが急に暗くなった!そんなトラブル、もしかすると「バッテリー上がり」ではなく、オルタネーターの故障が原因かもしれません。
実際に筆者も体験したのが、走行中に突然のバッテリーマーク点灯。その後、再始動不可というトラブルでした。原因は「オルタネーターの発電不良」。この記事では、オルタネーターの役割から故障時の症状、DIYでの診断・対処法までを解説します。
【オルタネーターの役割とは?】
オルタネーターとは、エンジンの回転を使って電気を生み出す“発電機”のこと。エンジンがかかっている間、オルタネーターが発電し、その電力でバッテリーを充電しながら車内電装品に電気を供給しています。
つまり、バッテリーは補助的な蓄電装置であり、走行中の電力供給の主役はオルタネーターなのです。
【オルタネーター故障時の主な症状】
以下のような症状がある場合、オルタネーターの故障を疑いましょう。
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メーター内にバッテリーマークが点灯する
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夜間、ヘッドライトが急に暗くなる
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ワイパーやパワーウィンドウの動作が遅くなる
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エンジン停止後に再始動できない
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アイドリング中に電圧が安定しない
実際の体験談としては、走行中に警告灯が点灯→電圧が12V付近を維持→その後エンジンストップ、という流れでした。
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【DIY診断法:テスターが活躍】
DIYで確認する場合は、デジタルテスターが有効です。
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エンジン停止時の電圧 → 12.0〜12.6V
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エンジン始動直後の電圧 → 13.8〜14.5V
この2つの値を比較して、発電されていなければオルタネーターが疑わしいです。
また、以下も併せてチェックしましょう:
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ファンベルトの緩み・滑り(空転して発電していない可能性)
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コネクターや端子の腐食や緩み
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オルタネーター本体からの異音(焼き付きやベアリング損傷)
【オルタネーターの交換はDIY可能?】
車種や整備経験によりますが、一部の車ではDIYで交換可能です。
筆者はリビルト品(中古再生品)を使用して費用を抑えました。作業時の注意点:
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バッテリーマイナス端子を外して作業
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作業スペースが狭いので工具の準備が重要
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ボルトの固着に注意
【修理後のチェックポイント】
交換後は、テスターで発電電圧が14V前後にあるかを確認。 また、次の点も確認してください:
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バッテリーへの充電が正常か
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ベルトの張り具合(張りすぎ注意)
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オルタネーターから異音が出ていないか
【まとめ:オルタネーター不良は早期発見がカギ】
バッテリーの寿命だと思っていたら、実は発電機が死んでいた…そんなケースもあります。症状に気づいたら、まずはテスターで電圧をチェックしてみましょう。
交換が難しい場合は無理せず整備工場へ。ただし、理解しておくことで工賃や部品選びの無駄が減ります。
【関連リンク】
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この記事が、あなたのDIY整備の参考になれば幸いです。
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