スマートキーの仕組み
車とスマートキーの間で暗号化された信号をやり取りすることで、車のオーナーだけがドアのロック解除やエンジンの始動ができるようになっています。具体的には、以下のような機能があります。
1.スマートキーが車の電波圏内に入る
2.スマートキーが車からの電波を受信
3.車もスマートキーの電波を受信
4.車のカギが開錠・施錠できる
スマートキーのメリット
スマートキーはドライバーに多くのメリットをもたらします。
(1) 便利さと快適さ
スマートキーをポケットやバッグに入れておけば、車のロック解除やエンジン始動が可能です。これにより、従来のように鍵を取り出す手間が省け、忙しい日常をサポートしてくれます。
(2) セキュリティの向上
スマートキーのシステムは暗号化された信号を使用しているため、盗難リスクが従来のキーよりも低いとされています。また、スマートキーを車内に置き忘れても、車が自動で通知したりロックできないようになっているモデルもあります。
(3) バッテリーの低下に対応
スマートキーのバッテリーが切れた場合でも、車両には非常用の鍵穴やセキュリティ機能が備わっていることが一般的です。そのため、バッテリーの低下によるトラブル時にも安心して利用できます。
スマートキーのデメリット・注意点
便利なスマートキーですが、いくつかの注意点も存在します。
(1) リレーアタックのリスク
スマートキーが発信する信号を中継して車を盗む「リレーアタック」という手口があります。これは車の近くにいなくても、特殊な装置を使って信号を中継することで、車のロックを解除できてしまうというものです。このリスクを防ぐために、スマートキーは金属製のケース(電波を遮断するキーケース)に入れることが推奨されます。
(2) バッテリーの寿命
スマートキーは電池で動作するため、定期的なバッテリー交換が必要です。バッテリーが切れると、ドアのロック解除やエンジン始動ができなくなるため、予備のバッテリーを持っておくと安心です。
(3) スマートキーの紛失
スマートキーを紛失した場合、再発行には高額な費用がかかることがあります。また、セキュリティのために車全体のシステムを再設定する必要があるため、時間がかかることもあります。
スマートキーのトラブル対処法
スマートキーが反応しない、ドアが開かないなどのトラブルが発生した際の対処法も覚えておくと便利です。
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バッテリー交換:反応が鈍くなった場合、まずスマートキーのバッテリーを交換してみましょう。交換方法は車種によって異なるため、取扱説明書を確認してください。
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緊急キーを使用:スマートキーには緊急時に使える物理的なキーが内蔵されています。これを取り出して、車のドアを手動で開けることが可能です。
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車の取扱説明書を確認:スマートキーのトラブル時の対処法は車種によって異なります。取扱説明書には、緊急時の対応方法が記載されているため、車内に保管しておくと安心です。
急な電池切れで施錠した愛車のドアが開かない場合の対処方
スマートキーの側面にある小さいボタンを押してメカニカルキーという鍵を抜き出します。
手順としまして
①シフトが「P」に入っていることを確認
②運転席に座り、ブレーキペダルを踏みます。
③スマートキーのトヨタマークの付いている面でパワースイッチに触れます。
ブザーが鳴って、10秒以内にもう一度ブレーキペダルを踏んだ状態でパワースイッチを押します。
そうするとエンジンがかかります。
尚、施錠をテクニカルキーで解除した場合、早めにエンジンスタートしないと
セキュリティーの警報装置が働き「パッ、パッ、パッ、パッ、」
とクラクション(ホーン)が鳴りますので鳴ってしまったら慌てずエンジンスタートしましょう。
エンジンをスタートすれば警報装置が解除されホーンの音も消えます。
電池の交換方法
傷が付かない様に慎重に行いましょう。
まとめ
スマートキーは車の利便性を高め、快適なドライブ体験を提供してくれます。
しかし、リレーアタックのリスクやバッテリー交換の必要性など、いくつかの注意点もあります。スマートキーを適切に使用し、定期的にメンテナンスすることで、安全かつ便利に車を利用することができるでしょう。
スマートキーを導入することで、日常のカーライフが格段に楽になります。
特に、荷物が多いときや雨の日の買い物の際など、スマートキーの便利さを実感できる場面は多いでしょう。
しかし、利便性だけでなく、防犯対策やメンテナンスの意識も持ちながら活用していくことが大切です。