ヴェルファイアやアルファードなど、ミニバンのリアビューを引き締める人気カスタムといえば「リフレクターの取り付け」です。特にLEDリフレクターは、夜間の視認性向上とドレスアップの両立が可能な優れたパーツ。
しかし、取り付け方法や製品選びを間違えると、断線や車検不適合のトラブルにもつながるので要注意です。
この記事では、実際の取り付け経験をもとに、配線時の注意点やタイヤハウスカバー未装着による断線事例、そして車検に適合させるための工夫を含めて解説します。
リフレクター取り付けの基本ステップ
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純正リフレクターの取り外し
車体下部にある純正反射材(リフレクター)を取り外します。樹脂クリップやビスで固定されていることが多いため、割らないよう慎重に。 -
社外LEDリフレクターのフィット確認
購入したLEDリフレクターを仮合わせして、純正とサイズ・形状が一致しているかを確認します。バンパー形状によっては加工が必要な場合も。 -
電源の取得
多くのLEDリフレクターは「スモール連動」「ブレーキ連動」「イルミ連動」など複数配線を持っています。ヒューズボックスやテールランプ配線から分岐して接続するのが一般的です。
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点灯確認と防水処理
LEDの点灯を確認したら、配線部の接続(ギボシ・ハンダ・純正カプラー)をしっかり絶縁し、必要に応じて防水処理を施します。
実録:断線しやすい取り付け例
私の体験から特に注意してほしいのが、タイヤハウス内のカバーを取り外したままにしている車両です。リフレクターの配線をバンパー裏から室内に引き込む際、タイヤハウスを経由するケースもあります。このとき、カバーがない状態だと以下のリスクが増大します:
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路面の砂利や異物による物理的断線
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雨水の巻き上げで端子や配線が腐食
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高速走行時に巻き上げた風で断線部分が引きちぎれる
断線するとLEDが点灯しなくなるだけでなく、ショートやヒューズ切れの原因にもなり得ます。カバーの復旧を怠ることは、見た目以上に大きなリスクです。
車検対応のポイント
社外リフレクターを取り付けた場合、「光る=車検NG」という誤解をよく見かけますが、実際は以下のような基準をクリアしていれば車検も問題なく通過できます。
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反射材(リフレクター)としての機能があること
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スモール・イルミのみ点灯/ブレーキ連動でも眩しすぎない設計
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点灯しない状態でも反射材として明確に視認できること
私の場合は、**発光機能付きのリフレクター(イルミ連動)**の下に、薄型でない厚みのある反射材を追加貼り付けし、「点灯時はイルミのみ」という形に仕上げました。
この状態で民間整備工場の車検も無事通過済みです。
※検査員の判断になりますので事前にご確認下さい。
配線の接続方法にも注意を
トラブルの多い箇所の一つが「配線の接続方法」です。特にリフレクターのような外装パーツでは、防水と信頼性の両立が求められます。
接続方法 | 特徴 | おすすめ度 |
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ギボシ端子 | 簡単に脱着できるが防水性はやや劣る | △ |
ハンダ+熱収縮チューブ | 信頼性高いが作業にコツが必要 | ◎ |
純正カプラー流用 | ベストだがコストと入手性に難あり | ◎ |
▶ 関連記事:ギボシ vs ハンダ vs 純正カプラー:配線接続の信頼性比較
まとめ:リフレクター取り付け時は断線と車検に要注意!
リフレクターの取り付けは簡単なDIYに見えて、実は断線リスクや車検適合の落とし穴があります。
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タイヤハウスカバーは必ず元に戻す!
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発光型リフレクターは反射材の機能も確保する
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配線処理は信頼性と防水性を重視する
この3点を意識するだけで、見た目も機能もアップするカスタムになります。DIYだからこそ、失敗しない工夫と正しい知識が必要です。
