🔧はじめに
夏の渋滞中、ふと水温計の針が上昇して焦った経験はありませんか?
実は、オーバーヒートは真夏の渋滞中が最も起こりやすいトラブルです。
エアコンや電動ファンがフル稼働し、冷却系への負荷が一気に高まるためです。
この記事では、DIY整備が好きな方にも分かりやすく、
「原因・応急処置・予防法」を5つのポイントで解説します。
✅1. 渋滞中にオーバーヒートが起こる主な原因
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冷却ファンの故障または作動不良
渋滞中は走行風がなく、冷却ファン頼み。ファンモーターやリレーの不良があると一気に温度上昇します。 -
ラジエーター液(LLC)の不足や劣化
冷却水が少ない、または長期間交換していないと冷却効率が低下。
エンジン内部に熱がこもります。 -
サーモスタットの固着
冷却水の流れを調整するサーモスタットが開かないと、エンジン内部に熱がこもります。 -
ウォーターポンプの不具合
ポンプが劣化して冷却水を循環できなくなると、渋滞時に一気にオーバーヒート。 -
エアコン使用による負荷増大
エアコンコンプレッサーが回ることでエンジンに負荷がかかり、熱がこもりやすくなります。
⚠️2. オーバーヒートの前兆サインを見逃すな
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水温計の針が上がってきた
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エアコンが急に効かなくなる
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ボンネットから白い蒸気が出る
これらは「そろそろ危険」のサイン。
気づいたらすぐにエアコンを切り、ヒーターを最大にして熱を逃がしましょう。
🚗3. 渋滞中にオーバーヒートした時の応急処置
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まずは安全な場所に停車する
すぐにエンジンを止めず、エアコンOFF+ヒーターONで温度を下げます。 -
ボンネットはすぐ開けない
内部の圧力が高いため、冷却水が吹き出して危険です。
最低でも15〜20分は冷ましてから。 -
冷却水を補充する
完全に冷えた状態でリザーバータンクを確認。
「LOW」以下なら、冷却水または水を応急的に補充します。
🧰4. 日頃からできるオーバーヒート予防メンテナンス
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冷却水(LLC)は2年または車検ごとに交換
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リザーバータンクの液量を月1でチェック
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電動ファンの作動確認(ON/OFFを聞く)
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ラジエーターキャップのゴムパッキン劣化にも注意
これらを定期的に行うことで、真夏の渋滞でも安心して走れます。
💡5. 渋滞でも焦らないために
オーバーヒートは突然起こるようで、実は日常点検の怠りが原因のケースがほとんど。
冷却系の部品は消耗品なので、定期的な交換と点検が何よりの対策です。
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🧭まとめ
渋滞中のオーバーヒートは、事前に準備しておけば防げるトラブルです。
「ちょっと面倒」と思っても、月1回の冷却水チェックでエンジンを守れます。
次の夏は、焦らず快適に乗り切りましょう。
