エンジンを冷やすために欠かせない「冷却水(LLC/クーラント)」。
でも、「交換時期っていつ?」「見た目できるの?」と疑問に思う方も多いはず。
この記事では、冷却水の交換タイミングや劣化のサインを分かりやすく解説します。
放置するとオーバーヒートや錆びの原因にもなるので、チェックしておきましょう。
🔧 冷却水(LLC/クーラント)の役割とは?
冷却水は単なる水ではなく、エチレングリコールなどを含む液体で、次のような働きをしています。
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エンジンの熱を吸収して温度を一定に保つ
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冷却ライン内部の錆びや腐食を防ぐ
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冬場に凍結しないようにする
つまり、冷却水はエンジンの命を守る大事な液体です。
劣化すると冷却性能が落ち、エンジンやラジエーターに大きなダメージを与えることも。
🕒 冷却水の交換時期の目安
車種や使用している液によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
種類 | 初回交換 | 以降の交換サイクル |
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標準タイプ(緑・青) | 2〜3年または4〜5万km | 2年ごと |
長寿命タイプ(スーパーLLC) | 7〜10万kmまたは7年 | 5年ごと |
超長寿命タイプ(ウルトラLLCなど) | 10年または20万km | 10年ごと |
最近の車は長寿命タイプが多いですが、初回交換後の2回目以降は劣化しやすいため、早めの交換が安心です。
👀 劣化の見分け方チェックポイント
ボンネットを開けてリザーブタンクを覗くだけでも、ある程度の状態が判断できます。
チェック項目 | 状態 | 対応 |
---|---|---|
色 | 新品:鮮やかな緑・青・赤 → 劣化:茶色・濁り | 交換が必要 |
残量 | “FULL”ラインより減っている | 漏れ・蒸発の可能性 |
沈殿物 | タンク底に白い粉・錆がある | 冷却ラインの詰まり注意 |
におい | 甘いにおい → 正常/焦げ臭・異臭 → 要点検 | 点検・交換 |
もしリザーブタンクが空っぽなら、冷却水漏れの可能性が高いので注意してください。
⚠️ 劣化したまま放置するとどうなる?
冷却水が劣化すると、防錆成分が切れて金属が錆びやすくなります。
さらに冷却効率が落ちることで、以下のような症状が現れます。
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渋滞や坂道でオーバーヒートする
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サーモスタットやウォーターポンプの故障
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ラジエーター内部の錆び・詰まり
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エンジンオイルとの混入トラブル
最悪の場合、エンジンが焼き付くこともあるため、軽視は禁物です。
🧰 DIYで冷却水を交換する場合のポイント
自分で交換することもできますが、以下の点に注意しましょう。
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エンジンが完全に冷えた状態で作業する
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古い冷却水をしっかり抜き取る(ドレンボルトを開ける)
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エア抜き(エアブリード)を確実に行う
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廃液は自治体のルールに従って処理する
エアが噛むと冷却水が循環せず、オーバーヒートの原因になります。
初心者の方は、無理せず整備工場に依頼したほうが安心です。
🧊 まとめ:2〜3年に一度の点検が安心!
冷却水は見た目だけでなく、性能も少しずつ低下していきます。
長寿命タイプでも2〜3年ごとの点検を習慣化しておけば、トラブルを未然に防げます。
放っておくとエンジン本体の修理が必要になることもあるので、
「ちょっと濁ってきたかな?」と思ったら早めの交換をおすすめします。
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