夏の渋滞中、突然エアコンの風がぬるくなった経験はありませんか?
実はそれ、電動ファンのトラブルが原因かもしれません。
走行中は風がラジエーターを冷やしてくれますが、渋滞ではファンが唯一の冷却手段。
ここが壊れると、エアコンもエンジンも危険な状態に陥ります。
この記事では、電動ファンが故障したときの症状・原因・対処法・費用をまとめて紹介します。
🔧渋滞中にエアコンが効かなくなる理由
車のエアコンは、コンデンサー(冷却器)で熱を逃がすことで冷たい風を作ります。
走行中は走行風がコンデンサーを冷やしてくれますが、渋滞では風が当たりません。
このとき働くのが**電動ファン(冷却ファン)**です。
しかしこのファンが回らなくなると、熱がこもってエアコンが自動停止。
さらに悪化すると、冷却水温が上昇してオーバーヒートする危険もあります。
⚡電動ファンが回らない主な原因
電動ファンが回らない原因は、大きく分けて以下の通りです。
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ファンモーターの故障
モーター内部のブラシ摩耗や焼き付きで回らなくなるケース。 -
リレーやヒューズの不良
接点が焦げたり、ヒューズ切れで電源が途絶している場合。 -
温度センサーやECUの信号不良
冷却水温を正しく検知できず、ファンが作動しない。 -
カプラーや配線の接触不良
振動や経年劣化で電気が流れにくくなっていることも。
🧰DIYでできる簡易チェック
「ファンが動いているかどうか」は、簡単に確認できます。
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エンジンをかけてエアコンをONにする。
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ボンネットを開け、ラジエーター裏のファンが回っているか確認。
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ファンが回らなければ、まずヒューズボックスをチェック。
ヒューズが切れていなければ、リレー交換を試すのがおすすめ。
それでも動かない場合は、ファンモーター単体の不良が濃厚です。
🚨放置するとどうなる?
電動ファンが回らないまま渋滞すると、冷却が追いつかず水温が上昇。
すると車は自動的にコンプレッサー(エアコン)を停止して自衛します。
このまま放置すると、
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冷却水が沸騰
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オーバーヒート警告灯が点灯
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最悪の場合、エンジン焼き付き
…といった深刻なトラブルにつながります。
早めの点検・交換が重要です。
💰修理や交換にかかる費用の目安
| 故障箇所 | 部品代の目安 | 作業時間 | DIY難易度 |
|---|---|---|---|
| ヒューズ・リレー | 約500〜1,500円 | 10分程度 | ★☆☆ |
| ファンモーター単体 | 約5,000〜15,000円 | 1〜2時間 | ★★☆ |
| 電動ファンASSY | 約1〜3万円 | 2〜3時間 | ★★★ |
ディーラーに依頼すると工賃込みで2〜5万円前後になることも。
モーターだけ交換できる場合は、DIYでも十分対応可能です。
✅まとめ:エアコンが止まったらまずファンを疑え!
渋滞中のエアコン停止は、「ガス不足」よりも電動ファンのトラブルが多いです。
エアコンONでファンが回っているかどうかをチェックすれば、原因の特定が早まります。
定期的に点検して、真夏の渋滞でも安心して走れるようにしておきましょう。

