最近の車には、従来のスペアタイヤの代わりに パンク修理キット(応急修理剤) が搭載されていることが多くなりました。
軽量化や燃費向上が目的ですが、「使い方が分からない」「本当に直るの?」と不安に思う方も多いはず。
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パンク修理キットの基本的な使い方
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使用する際の注意点
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スペアタイヤとの違い
を解説します。
パンク修理キットとは?
パンク修理キットは、タイヤ内部に シーラント剤(液体のゴム樹脂) を注入し、穴を塞いで一時的に走行可能にする応急アイテムです。
多くは電動コンプレッサーと修理液がセットになっており、トランク下などに収納されています。
✅ メリット
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スペアタイヤより軽く、収納スペースを取らない
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誰でも短時間で応急修理できる
❌ デメリット
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修理できるのは「釘などで小さな穴があいた場合」に限定
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サイドウォールの損傷やバーストには使用できない
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使用後はタイヤ交換が必要になることが多い
- 洗浄して、乾燥させてパンクしている場所を探して修理するというのが大変で時間も費用もかかる

パンク修理キットの使い方
※車種やキットの種類によって多少手順が異なります。必ず取扱説明書も確認してください。
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車を安全な場所に停める
ハザードランプを点け、路肩などに停車。ジャッキアップは不要です。 -
修理剤を注入する
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タイヤのバルブキャップを外す
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ムシを外し修理液のボトルをホースに接続 ムシを外す工具
👉(STRAIGHT/ストレート) タイヤバルブコアツール 19-700 -
車載コンプレッサーで修理液をタイヤ内に送り込む
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空気を入れる
修理液が入った後、指定空気圧まで充填。 -
すぐに走行する
5~10km程度走行し、遠心力で修理液を穴に行き渡らせる。
ホルツ パンク修理剤 タイヤウェルド(特大) 自動車用 Holts MH764 1800cc~3500ccまで おススメ
使用時の注意点
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穴の大きさが 直径4mm以下 でないと効果が期待できない
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サイドウォールの損傷、タイヤの裂け目、バーストには使用不可
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一度使ったタイヤは基本的に再利用できず、交換が必要になることが多い
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修理剤使用後は 必ず整備工場で点検・交換 すること
スペアタイヤとの違い
項目 | パンク修理キット | スペアタイヤ |
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搭載車種 | 最近の車に多い | 少し古い車やSUVに多い |
重量 | 軽い | 重い |
修理可能範囲 | 釘などの小さな穴のみ | タイヤ全損でも交換可能 |
作業時間 | 数分 | ジャッキアップ・交換で20~30分 |
修理後の対応 | 基本的にタイヤ交換 | そのまま走行可能(ただしテンパータイヤは制限あり) |
まとめ
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パンク修理キットは「応急用」であり、万能ではありません。
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穴の種類によっては役立たない場合もあるため、使い方を理解しておくことが大切です。
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長距離ドライブや旅行時は、携帯用のエアポンプや予備タイヤの有無も確認しておきましょう。
👉 「修理キットを一度も使ったことがない」という方は、点検ついでに出してみて、実際に使い方を確認しておくと安心ですよ。
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