🔧 はじめに
電装DIYをしていて、「アース(マイナス)をどこに取るか」で悩んだことはありませんか?
実はアースの取り方一つで、ライトの明るさ・電装品の安定動作・誤作動の有無まで変わってきます。
この記事では、アースの正しい取り方や避けるべき場所、そして導通チェックのコツまで詳しく解説します。
⚙️ アースの役割とは?
アースとは、車の金属ボディを通して電気をバッテリーに戻す経路のこと。
プラス側(電源)とセットで初めて電気が流れるため、アースがしっかり取れていないと、電装品が正常に動きません。
もしアース不良があると…
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電装品が動作しない
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ライトが暗い・点滅する
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警告灯や誤作動が発生
といったトラブルが起こります。
⚡ アースを取る場所で性能が変わる理由
アースポイントによって、電気の流れやすさ(抵抗値)が変わります。
抵抗が高い場所では電流がスムーズに流れず、結果的に電装品の性能が落ちるのです。
| アース箇所 | 状態 | 結果 |
|---|---|---|
| 錆びたボディボルト | 導通不良 | 電圧降下・ライトが暗い |
| 塗装面の上 | 絶縁状態 | 電流が流れない |
| 純正アースポイント | 抵抗値が低い | 最も安定して動作 |
👉 導通の良い金属面を選ぶことが大切です。
🧰 正しいアースポイントの見つけ方
① 純正アース箇所を探す
エンジンルームやフェンダー内に、黒いケーブルがボディに接続されている箇所が純正アースです。
まずはその近くを利用しましょう。
② テスターで導通チェック
アースポイントが本当に導通しているかを**テスターの抵抗値モード(Ω)**で確認します。
0Ωに近いほど理想的。抵抗値が大きい場所は避けましょう。
③ 塗装やサビを落とす
塗装面やサビは電気を通さないため、サンドペーパーなどで軽く磨くのがポイント。
④ ワッシャーを使って確実に固定
締め込みが緩いと走行中に電圧が不安定になります。
スプリングワッシャーを使うと緩みにくくなります。
⚠️ やってはいけないアースの取り方
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樹脂や内装裏など金属と接していない箇所
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バッテリーから遠すぎる位置(電圧降下しやすい)
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他の電装品と共締め(干渉・誤作動の原因)
特に、LEDライトや電動パーツを複数取り付ける場合は、
電装品ごとに独立したアースを用意するのがおすすめです。
💡 アース不良の症状と対処法
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ライトが暗い・ちらつく | 接触不良 | ボルトを増し締め/再アース |
| 電装品が動かない | 導通ゼロ | 新しいアースを追加 |
| 警告灯や誤作動 | 抵抗値が高い | 導通面を磨いて再固定 |
🔍 まとめ:良いアースはDIY成功の基本
アースは「ただボディにつなげばOK」ではありません。
導通の良い場所を選ぶことで、電装品の性能を最大限に発揮できます。
迷ったら、
👉 純正アース近く+導通チェック済みの金属部位
これが失敗しないポイントです。

