🔧はじめに
電装DIYをしていると「バッ直(バッテリー直結)で配線した方が安定する」と聞くことがあります。
たしかにバッ直は安定した電圧供給ができる便利な方法ですが、
やり方を間違えるとヒューズが飛ぶ、ショートする、最悪発火する危険もあります。
この記事では、バッ直配線の基本と、絶対にやってはいけないミスをわかりやすく解説します。
⚡バッ直配線とは?
「バッ直(バッテリー直結)」とは、電装品の電源を車両のヒューズやACC電源を経由せず、直接バッテリーから取る配線方法のことです。
一般的には以下のような電装品で使われます:
-
大光量LEDライト
-
ドライブレコーダー(常時電源タイプ)
-
電動ファン・電動ポンプ
-
サブウーファーなどオーディオ機器
つまり、「電流を多く必要とする機器」や「常時電源が必要な機器」に最適です。
🔋バッ直配線の基本構成
バッ直配線は、次の4つの要素で構成されます👇
1️⃣ バッテリーの+端子
電源の起点。ここから電気を取る。
2️⃣ ヒューズ
バッテリー直後に必ず入れる。過電流やショート時の保護。
3️⃣ リレー(必要に応じて)
スイッチでON/OFF制御する際に使用。
4️⃣ アース(マイナス側)
ボディにしっかり接続して電気の帰り道を確保。
🧠バッ直配線の正しいやり方
【例】フォグランプをバッ直で点灯させたい場合
1️⃣ バッテリーの+端子 → ヒューズ(15A前後)を経由
2️⃣ ヒューズ → リレーの30番端子へ
3️⃣ リレーの87番端子 → フォグランプへ
4️⃣ リレーの85・86番端子 → スイッチとACC電源へ接続
5️⃣ フォグランプのマイナス → ボディアース
✅ **ヒューズはできるだけバッテリー端子の近く(10cm以内)**に設置
✅ 配線コードは太さを電流に合わせる(例:15Aなら1.25sq~2.0sq)
🚫やってはいけないミス
❌1. ヒューズを入れない
最も多いミス。
ショート時にヒューズがなければ配線が焼け、発火や車両火災の危険があります。
❌2. 細い配線を使う
太さ(断面積)不足だと、電流が流れすぎて配線が熱を持つ・溶けることがあります。
→ 目安:
| 電流 | 推奨配線太さ |
|---|---|
| 5A | 0.75sq |
| 10A | 1.25sq |
| 15A | 2.0sq |
| 20A | 3.0sq |
❌3. アース不良
塗装面やサビ部分に接続すると、電気が戻らず電装品が正常に動作しません。
必ず金属面を磨いてボディ接続しましょう。
❌4. バッ直を常時ONにしてしまう
常時電源に繋いだままだと、エンジンOFF中も電装品に電気が流れてバッテリー上がりを起こします。
→ ACC電源やスイッチ経由で制御するのが基本です。
🧩補足:電源取り出しのコツ
電源の取り方に迷う方はこちらの記事もおすすめ👇
👉 ヒューズボックスから電源を取るときの注意点
👉 電源の取り方を間違えるとショートする?安全な配線分岐方法
🔗おすすめパーツ
-

【Amazon.co.jp限定】エーモン(amon) AODEA(オーディア) リレー付電源ケーブル 30A MAX 4968 -

防水リレー – 12V/24V 40A 防水カーリレー,ワイパー、フォグランプ、ホーン、集中ロック用の防水電気システムリレーの交換
✅まとめ
| 内容 | ポイント |
|---|---|
| バッ直の目的 | 安定した電圧供給・大電流対応 |
| 注意点 | ヒューズ必須・配線太さ・アース確実 |
| 絶対NG | ヒューズなし・常時ON・細線使用 |

