「パーキングブレーキを戻し忘れて走っちゃったかも…」
「少しの距離なら大丈夫?」
こういう不安、誰でも一度は経験します。
しかし、パーキングブレーキをかけたまま走行すると重大なトラブルを招く可能性があります。
この記事では、
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なぜ危険なのか
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走ったら車に何が起こるのか
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どれくらいで故障するのか
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気づいた後の正しい対処法
を初心者でも分かるように徹底解説します。
パーキングブレーキをかけたまま走行するとどうなる?
結論:距離が短くても確実にダメージが蓄積します。
特に後輪ブレーキは高温になりやすく、想像以上に危険です。
① ブレーキが異常加熱する(最も危険)
パーキングブレーキは後輪をロックする仕組み。
走行中に引いたままだと、ブレーキが常にこすれ続けて急激に温度が上がります。
● 起こる症状
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車が進みにくい(重く感じる)
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焦げ臭いニオイ
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ホイールが異常に熱くなる
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白煙が出ることもある
放置すると、ブレーキフェード(効かなくなる)や火災のリスクもあります。
② ブレーキパッドやシューが早期摩耗
常に擦れ続けるため、短い距離でも急速に摩耗します。
● 交換が必要になるケース
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5〜10kmほど走行してしまった場合
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高速道路で気づかず走った場合
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焦げた臭いが強かった場合
摩耗が進むと、走行中に異音が出たり、制動力が大きく落ちることがあります。
③ ブレーキドラム・ディスクが変形する
熱で歪んでしまうと、ブレーキを踏んだときに振動が出るようになります。
● よくある症状
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ブレーキ時にハンドルや車体がブルブル震える
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パッドが均等に当たらない
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効きが不安定になる
変形すると部品交換が必要になり、修理代が1〜3万円以上になることも。
④ 燃費が極端に悪化
後輪が常に抵抗になっているため、エンジンが無駄に回ります。
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アクセルを踏んでも進みにくい
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燃費が普段の半分以下になることも
気づいたらすぐ止めないと、無駄なガソリン消費が続きます。
どれくらい走ったらアウト?距離別の危険度
| 距離 | 車への影響 |
|---|---|
| 数百メートル | ほぼ問題なし。軽い摩耗程度。においが出たら点検推奨 |
| 1〜2km | パッド摩耗、軽い焼けが起きる可能性。要点検 |
| 5km以上 | 異常加熱の可能性大。最悪は変形・焼損も |
| 10km以上 or 高速道路 | 危険レベルMAX。部品交換が必要になる確率が高い |
気づいたら、どうすればいい?(正しい対処法)
① すぐ安全な場所に停車する
ブレーキに負担がかかり続けるため、可能な限り早く停止。
② パーキングブレーキを解除して状態確認
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焦げた臭いがする
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ホイールが触れないほど熱い
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白煙が出た
このいずれかがある場合は、必ず整備工場へ。
③ 無理に走らず、冷えるまで待つ
ブレーキを冷やさないまま走り続けると
→ 変形・焼き付きのリスクUP。
④ 近くの整備工場で点検
特に以下があると交換になることが多いです:
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焦げた臭い
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白煙
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ブレーキの効きが悪い
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異音
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ホイールが異常に熱い
再発防止のコツ
● ① 発進前にメーターを必ずチェック
最近の車は「Pブレーキ警告灯」が点灯するので、見逃さない習慣づけを。
● ② 電動パーキングブレーキ車なら自動解除設定をON
最近の車は、アクセルを踏むと自動解除されるモデルが多いです。
● ③ 長時間アイドリング後は要注意
暖気・子どもの乗せ降ろしなどでパーキングブレーキを使って忘れがち。
まとめ:パーキングブレーキ引きっぱなし走行は“短距離でも危険”
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ブレーキの異常加熱
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早期摩耗
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ディスク・ドラムの変形
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最悪は火災リスク
距離が短くても油断せず、気づいたらすぐ停車して点検することが大切です。
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