■ フォグランプとは?目的に合った使い方をしないと逆効果
フォグランプはその名の通り、
「霧・雪・大雨などで視界が悪いときに、短距離を照らす補助灯」
です。
通常走行で常時点灯するものではありません。
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照射距離は短い
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光が拡散しやすい
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低い位置から前方を照らす設計
フォグの特性を理解していないと、周囲への迷惑だけでなく、かえって自分の視界も悪くなります。
■ なぜ常時点灯がダメなのか?
① 眩しさで対向車の視界を奪う
LED化が進んだ今のフォグはとても明るいです。
常時点灯すると、対向車が 「光が目に刺さる」 レベルで眩しく感じます。
② 実際は視界改善にほとんど寄与しない
晴天・夜間の街灯ありの道路では、フォグを付けてもメリットはほぼありません。
むしろ路面反射が増えて視認性が下がる ケースもあります。
③ 故障リスクが増える
LEDでも熱を持つため、
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レンズの黄ばみ
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ハウジングの劣化
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バルブ寿命の低下
などの原因になります。
■ 「フォグの常時点灯」は道交法違反なの?
結論:状況によっては違反になります。
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前照灯(ヘッドライト)と誤認させるような使用
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必要のない“霧灯”の点灯
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故意の減光不足による妨害
などは「整備不良」「灯火類の不正使用」と判断される可能性があります。
警察庁も「濫用は危険」と明言しています。
■ 正しいフォグランプの使い方(これだけでOK)
● 霧
光が散るため、フォグの形状が最も効果を発揮します。
● 豪雨
ヘッドライトが乱反射して見えにくいときに有効。
● 豪雪
吹雪で視界が白いとき、足元を照らしてラインを確認しやすくなる。
→ これら以外は基本OFF。
■ なぜ間違った使い方をする人が多いのか?
● 「明るい=安全」と勘違いしている
実際は逆効果なのに、心理的には安心してしまう人が多い。
● カッコいいと思われがち
ドレスアップ目的で常時点灯にしている人も少なくありません。
● 車の装備が増え、使い分けを理解していない
最近の車はライトの種類が多く、
フォグの役割が伝わりにくくなっています。
■ フォグランプを正しく使うだけで事故リスクは減る
フォグは便利な装備ですが、
誤った使い方をすると「安全装備」ではなく「妨害光」になります。
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必要な時だけ使う
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明るさより“状況に応じた灯火”を優先
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周囲への配慮を意識する
この3つを守れば、夜間走行の安全性は大きく向上します。
■ まとめ
フォグランプは常時点灯する装備ではありません。
生かすべきは以下の3つの状況です:
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霧
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豪雨
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豪雪
それ以外は視界を悪化させたり、対向車に迷惑をかけたりするだけ。
「必要な時にだけ使う」 これがフォグランプを安全に使うポイントです。
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