真夏の渋滞中、エアコンの風が急にぬるくなって「あれ?」と思ったことはありませんか?
走り出すとまた冷えるのに、止まると冷えない…。
実はこの症状、電動ファンのトラブルが原因かもしれません。
この記事では、渋滞中にエアコンが効かなくなる原因と、
特に多い「電動ファン故障」に注目して解説します。
🧊渋滞中にエアコンが止まる理由とは?
エアコンが冷える仕組みは、エンジンの回転+風の流れが大事です。
走行中は走行風がコンデンサー(エアコンの放熱部分)を冷やしてくれますが、
渋滞中は風が当たらないため、電動ファンが冷却を担当します。
つまり、電動ファンが動いていないと、
コンデンサーが熱を逃せずエアコンの効きが悪化します。
⚙️電動ファンとは?
電動ファンは、エンジンルーム前方に取り付けられたモーター式の送風ファンです。
主に2つの目的で作動します。
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冷却水(ラジエター)の温度を下げるため
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エアコン作動時にコンデンサーを冷やすため
このファンが回らないと、渋滞時やアイドリング時に熱がこもってしまうのです。
⚠️電動ファンが動かない原因
① ファンモーターの故障
最も多いのがこのケース。
モーター内部のブラシ摩耗や焼け付きにより、ファンが回らなくなります。
➡ 修理目安:部品代1〜3万円・工賃含め2〜5万円
② ファンリレーの固着・不良
リレーとは、電気のスイッチのようなもの。
接点が焼けるとON/OFFが効かなくなり、ファンが動かない場合があります。
➡ DIYでも交換可能(1,000〜3,000円程度)
③ 温度センサーの異常
ラジエターの温度を検知してファンを回す「冷却水温センサー」が故障すると、
「熱くなってもファンが動かない」状態になります。
➡ 診断にはスキャンツールが必要。
④ 配線・カプラーの断線
意外と見落とされがちなのが配線トラブル。
長年の熱や振動で、ファンへの電源ラインが切れていることもあります。
🔍DIYでできる簡単チェック方法
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エンジンON・エアコンONでファンが回っているか確認
→ 回らなければ、ファンモーター or リレー不良の可能性大。 -
ヒューズボックスを確認
→ ファンやA/C関連のヒューズ切れがないかチェック。 -
ファンを直接12Vバッテリーにつないでみる(上級者向け)
→ ファンが回るならリレー側の問題、回らなければモーター故障確定。
※無理にバッテリー直結はせず、確信が持てない場合は整備工場に依頼を。
🌡️放置するとどうなる?
ファンが動かないまま渋滞すると、
エアコンが効かなくなるだけでなく、冷却水温が急上昇します。
そのまま走行を続けると、
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オーバーヒートでエンジン損傷
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冷却水が吹き出す
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最悪、走行不能に
という危険なトラブルにもつながります。
💡対処法と応急処置
渋滞中にエアコンが効かなくなったら…
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エアコンをOFFにしてヒーターをON
→ 熱を室内に逃がしてオーバーヒート防止。 -
できるだけ走行風を当てる
→ エンジン温度を下げやすくなる。 -
冷却水温計を確認
→ メーターがH(高温)に近づいたらすぐ停車!
応急処置で乗り切っても、
原因がファンやセンサーの場合は早めに修理が必要です。
💬まとめ:渋滞でエアコンが止まる=ファンを疑え!
渋滞中や信号待ちでエアコンが効かなくなるときは、
電動ファンの不具合が起きている可能性が高いです。
特に夏場は、ほんの数分でエンジン温度が上がるため、
「おかしいな?」と思ったらすぐ確認を。
ファンモーター・リレー・センサーの点検をして、
快適で安全な夏ドライブを楽しみましょう!

