オイル交換はDIY整備の定番ですが、意外と注意が必要なのがドレンボルトの締め付けです。私は以前、力任せに締めすぎてねじ山を潰してしまい、余計な出費と大きな反省をすることになりました。今回はその実体験をもとに、同じ失敗を防ぐためのポイントをまとめます。
オイル交換で起こりやすいドレンボルトのトラブル
オイル交換の際に使うドレンボルトは、オイルパンの底に取り付けられており、オイルの密閉に欠かせない部品です。
しかし、以下のようなトラブルが起こりやすい部分でもあります。
-
締めすぎによるねじ山潰れ
-
緩みすぎによるオイル漏れ
-
パッキンの劣化や付け忘れによる滲み
特にDIY初心者は「オイル漏れしたら困るから」と必要以上に強く締めてしまい、結果としてねじ山を破損させてしまうケースが多いのです。
私が失敗した「ねじ山潰れ」の実体験
私の場合もまさにその典型でした。
オイル交換後にドレンボルトを締め付ける際、「まだ回るからもう少し…」とラチェットを力いっぱい回してしまったのです。
その瞬間、手ごたえがフッと軽くなり、嫌な予感が。外して確認すると、ねじ山がつぶれてしまっていました。
結果、オイルパン自体を修理する羽目になり、時間もお金も余計にかかってしまいました。「強く締めれば安心」ではなく、適正トルクが大事だと痛感しました。
ねじ山を潰してしまったときの対処法
万が一、ねじ山を潰してしまった場合の対処法はいくつかあります。
-
ねじ山修正タップで修復する
-
オーバーサイズのドレンボルトを使う
-
オイルパンを交換する(最終手段)
軽度の潰れならタップで修正可能ですが、重度の場合はオイルパンごと交換が必要になることもあります。費用は数万円以上かかることもあるため、DIYでの修復が難しければプロに依頼した方が無難です。
ドレンボルトを締めるときの正しいトルク管理
失敗を防ぐために欠かせないのがトルクレンチの使用です。
-
軽自動車:30〜35N·m
-
普通車:35〜45N·m
この範囲が目安とされており、メーカー指定値を守ることが大切です。
また、ドレンパッキンは毎回交換することで、適正トルクでの締め付けが可能になります。
まとめ|DIY整備ではトルクレンチを忘れずに
オイル交換自体は簡単な作業に見えますが、ドレンボルトの扱いを誤ると大きなトラブルにつながります。
-
強く締めれば安心ではない
-
トルク管理を怠るとねじ山を潰すリスク大
-
トルクレンチと新品パッキンを必ず用意する
私のように「ねじ山潰れ」で余計な出費をしないためにも、ぜひ正しい方法でオイル交換を行ってください。
👉 関連記事リンクを貼るなら:
