電動スライドドア(パワースライドドア)は、子育て世代やファミリーカーでは非常に便利な機能ですよね。特にトヨタのエスティマやアルファード/ヴェルファイア(アルヴェル)では定番の装備ですが、10年以上乗っていると電動ドアの故障が出てくることもあります。
今回は、その中でも比較的多いトラブルである**「スライドドアが開かない/開きかけて戻る」症状と、その原因となるリリースモーターの交換手順**について解説します。
🔧 こんな症状、出ていませんか?
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スライドドアスイッチを押しても「ウィン」と動作しかけて開かずに戻る
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ノブ(ドアハンドル)を手で引けば普通に開く
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モーター音はするけど開閉が途中で止まることがある
このような症状が出ている場合、原因としてリリースモーターの故障が考えられます。

🔍 リリースモーターとは?
リリースモーターは、ドアノブを引いたときと同じ動作を電気的に行う装置です。つまり、**スイッチ操作=リリースモーターがノブを“自動で引いている”**というイメージです。
このモーターが故障すると、スイッチを押しても機械的な解除ができず、ドアがロックされた状態のまま戻ってしまうため、開かなくなります。

外して分解した所です。右にあるモーターが交換前でセットされてるモーターが
今回、故障の原因です。これを交換すれば直るかと思います。
🧰 必要な工具と準備
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内張りはがし(リムーバー)
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ラチェットレンチ/プラスドライバー
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新品または中古のリリースモーター(ヤフオクや部品商で入手可)
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手袋、LEDライトなどの作業環境
※ディーラーではモーター単体では取り扱っておらず、アクチュエータごと一式交換になるため、DIYならコストを大幅に抑えられます。
📍 交換手順(例:エスティマ、アルファード20系)
Step1:スライドドアの内張りを外す
内張りのピン位置を確認しながら、リムーバーで慎重に外していきます。クリップが折れやすいため注意。
Step2:リリースモーターを取り出す
内張りを外すと、スライドドア前方の一角にリリースモーターが取り付けられています。カプラーを抜いて固定ネジを外すと取り外し可能。
Step3:新しいモーターと交換
新旧のモーター形状が一致しているか確認し、逆順で取り付けます。配線に遊びがあるか、動作の邪魔になる物がないか確認しましょう。
⚠ 注意点とトラブル例
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ディーラーではモーター単体の注文不可
→ アクチュエータASSY交換になり、部品代+工賃で2万円超えも。 -
DIY時の接続不良やカプラー挿し忘れ
→ スイッチ操作しても無反応に。作業前後で動作確認は必須です。 -
型式違いの中古モーターを誤購入
→ コネクタ形状や取り付け寸法が異なることがあるため注意。
💡 実際の効果と満足度は?
筆者もヴェルファイア20系でこのリリースモーターを交換済みですが、交換後はスライドドアの動作がスムーズに回復し、ストレスが一気に解消しました。
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子どもの送り迎えで毎日使うスライドドアがまた普通に使える
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部品代2,000〜4,000円前後+30分の作業で完了
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純正と同等の見た目と機能に復活
💰 コストを抑えて修理するならDIYが最適!
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ディーラー:部品代+工賃=約20,000円以上(ASSY交換)
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DIY:モーター単体をネットで2,000〜4,000円購入し、自力交換で済む
多少バラすことに抵抗がなければ、DIYでの修理はコスト面でも圧倒的にお得です。
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📝 まとめ
リリースモーターの故障は、電動スライドドアの開閉不良でよくある原因のひとつです。ディーラーに頼めば高額になるこの修理も、部品さえ入手できればDIYで十分対応可能。
もし同様の症状でお困りなら、この記事を参考に一度モーター交換を検討してみてください。
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