真夏のドライブ中、「風は出るのに全然冷えない…」なんて経験はありませんか?
実はこの症状、ガス不足やコンプレッサーの不調など、複数の原因が考えられます。
この記事では、整備工場に行く前にチェックできるポイントをわかりやすく解説します。
■ エアコンの仕組みを簡単におさらい
車のエアコンは、冷媒(ガス)を循環させて熱を奪うことで冷たい風を出しています。
主な構成部品は以下の通りです。
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コンプレッサー:ガスを圧縮して冷却サイクルを作る心臓部
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コンデンサー:圧縮されたガスを冷やし、液体に戻す
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エバポレーター:液体を気化させて熱を奪う(冷風を作る)
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ブロアモーター:冷たい風を室内に送るファン
つまり、このどれかに異常があると「風は出るけど冷えない」状態になります。
■ よくある原因とチェックポイント
① エアコンガスの不足
最も多いのが冷媒ガスの漏れや減少です。
長年使用していると、配管のつなぎ目から微量のガスが抜けていくことがあります。
【確認方法】
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サービスバルブ付近にオイル滲みがないかチェック
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冷風が少しだけ冷たい → 徐々に効かなくなった場合はガス不足の可能性大
👉 対処法:DIYでガス補充は可能ですが、漏れがある状態で補充しても根本解決にはなりません。整備工場で点検を。
② コンプレッサーが作動していない
エアコンスイッチを入れても**「カチッ」という音がしない**場合、コンプレッサーが動いていないかもしれません。
【確認方法】
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エアコンONでエンジン回転がわずかに下がるかチェック
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リレーやヒューズ切れも要確認
👉 対処法:コンプレッサーのマグネットクラッチやリレー交換で改善することもあります。
③ 室内温度センサーや切替ダンパーの不良
風向きや温度を制御するアクチュエーターの故障でも冷えないことがあります。
送風は出ているのに温風しか出ない場合は、この可能性が高めです。
👉 対処法:エアコン操作パネルの自己診断機能を試してみる(車種による)。
④ コンデンサーの汚れや冷却不足
フロントバンパー裏にあるコンデンサーにホコリや虫が詰まると、冷却効率が下がります。
👉 対処法:洗車時に水をかけて軽く洗浄。
ファンが回っていない場合は、ファンモーターやリレーをチェック。
■ DIYでできる簡単な診断手順
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エアコンONでエンジン回転・音を確認
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冷媒配管(太い方)を触ってみて冷たくなるか確認
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ヒューズボックスで「A/C」「COMP」と書かれたヒューズを点検
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コンデンサーの汚れチェック
これでおおよその故障箇所を特定できます。
無理に分解せず、異常がある場合は整備工場へ相談しましょう。
■ まとめ:早めの点検で真夏の快適ドライブを!
「送風は出るけど冷えない」症状は、初期段階なら簡単な点検で原因特定が可能です。
ガス補充やリレー交換など、DIYでできる範囲もありますが、無理は禁物。
放置するとガス漏れが悪化してコンプレッサー交換になることも…。
早めの点検で、真夏でも快適な車内環境をキープしましょう!
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