暑い季節になると「エアコンをONにした途端にアイドリングが不安定になる」というトラブルが多く発生します。
エンジンがブルブル震える、回転数が下がってエンストしそうになる、信号待ち中にギクシャクする……。
このような症状は、エアコンONによる負荷が原因で起こることがほとんどです。
この記事では、アイドリングが不安定になるメカニズムと原因、そしてDIYでできる改善方法を詳しく解説します！
なぜエアコンONでアイドリングが不安定になるのか？
車のエアコン（A/C）はコンプレッサーを使って冷却を行いますが、コンプレッサーはエンジンの動力を使って作動します。
つまり、エアコンをONにするとエンジンに負荷がかかるというわけです。
通常はエンジン制御装置（ECU）がアイドリング回転数を自動で調整してくれますが、 何らかの理由でこの調整がうまくいかないと、回転数が不安定になったり、エンストの原因になったりします。
主な原因と対策
✅ 原因①：アイドル制御バルブ（ISCV）の汚れ
ISCVはアイドリング時の空気量を調整している部品です。
経年劣化やカーボンの蓄積で汚れて動きが悪くなると、負荷の変化に対応できなくなり、 アイドリングが不安定になります。
🔧対処法：
- ISCVを清掃（パーツクリーナー＋綿棒などで）
- ひどい場合は交換も視野に
✅ 原因②：スロットルボディの汚れ
スロットルボディにカーボンがたまると、スロットル開度がうまく調整されず、 空気量が安定しなくなります。
🔧対処法：
- スロットルボディの清掃（スロットルクリーナーで）
- 電スロ車は学習リセットが必要な場合もあり
✅ 原因③：ファンベルトの劣化・緩み
コンプレッサーを駆動しているファンベルトが緩んでいたり、劣化していると エアコン作動時の負荷に対応できず滑ってしまい、回転数が下がります。
🔧対処法：
- ファンベルトの張りを点検
- 劣化していたら早めに交換
✅ 原因④：バッテリーの劣化／オルタネーター不良
エアコンは電力も多く使います。
バッテリーが弱っていたり、オルタネーターの発電量が不足していると、 アイドリング時に電圧が不安定になり、ECUの制御に影響が出ることも。
🔧対処法：
- バッテリーテスターで電圧チェック
- オルタネーターの発電量測定（整備工場で）
✅ 原因⑤：エアコンコンプレッサーの重さ（寿命）
コンプレッサー内部の抵抗が大きくなっていると、 始動時にエンジンに負荷がかかりすぎて回転数が落ちます。
🔧対処法：
- 異音や焼き付きの兆候があれば交換検討
放置するとどうなる？
アイドリング不安定を放置していると、以下のようなトラブルが発生します：
- 信号待ち中にエンストしてしまう
- 燃費の悪化
- コンプレッサーやベルトの破損
- 電装品の誤作動（電圧不安定）
早めの点検と対策が重要です。
DIYでできる対処法まとめ
| 対策内容 | DIY難易度 | 費用目安 |
|---|---|---|
| ISCV清掃 | ★★☆☆☆ | ～1,000円 |
| スロットル清掃 | ★★★☆☆ | ～1,500円 |
| ベルト交換・張り調整 | ★★☆☆☆ | ～3,000円 |
| バッテリーチェック | ★☆☆☆☆ | ～0円（テスターあれば） |
まとめ
✅ エアコンONでアイドリングが不安定になる原因は複数ある ✅ ISCVやスロットルボディの汚れが主因のケースが多い ✅ DIYでも対処可能な場合が多い ✅ 電気系統のチェックも忘れずに！
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