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車を自分好みに仕上げるカスタムは楽しいものですが、せっかく手間とお金をかけても車検に通らなければ、公道で走行できません。
本記事では、「どこまでが合法で、どこからが車検NGなのか」を具体例とともにわかりやすく解説します。
DIY派やカスタム初心者の方も安心して読み進められるよう、「車検対応カスタム」と「車検NGカスタム」の違いを一覧で紹介します。
Contentsスポンサーリンク車検対応カスタムとは?安全基準と保安基準のポイント
車検に通るカスタムは、道路運送車両法の保安基準に適合しているかが重要です。
純正パーツでなくても問題ありませんが、「安全性・視認性・騒音・寸法」などの基準を満たしている必要があります。
よくある車検NGカスタム例(違反パターン一覧)
カスタム内容 NG理由 車高を極端に下げる(ローダウン) 地上高が9cm未満になると保安基準違反 ホイールがフェンダーからはみ出している フェンダー内に収めることが道路運送車両法で義務付けられている マフラーが爆音仕様 加速騒音試験に適合しないと車検不合格(車検対応マフラー必須) スモークテールレンズ テールランプの光量不足・視認性低下により不適合 極端なヘッドライト光量・色温度 青白すぎる(6000K超)は基準外となりNGになることがある ウイングなどの大型エアロパーツ 突出が著しい場合、危険物扱いとなり車検NG ステアリング(ハンドル)交換 エアバッグ非装備車は安全基準を満たさずNG(SRS装備車はほぼNG) ナンバープレート角度変更・カバー装着 視認性が損なわれるとNG(カバーはほぼ認められない)
合法なカスタムのポイントまとめ
車高調・ローダウン
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地上高9cm以上を確保することが必須
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ヘッドライトの光軸調整も忘れずに行う
タイヤ・ホイール交換
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インセットやリム幅を計算し、フェンダーからはみ出さない設計を選ぶ
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JWL・JWL-Tマーク入りの強度基準適合製品を選ぶ
マフラー交換
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「車検対応」マフラーを使用し、加速騒音規制に適合させる
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近接排気音は90dB以下に抑えることが必須
テール・ウインカーのLED化
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明るさ・点滅周期が純正と同等なら基本的にOK
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スモーク加工で視認性が下がるのはNG
カスタムによっては構造変更申請が必要になるケース
以下の大幅な変更を行った場合は、「構造変更検査」の申請が必要です。
申請を怠ると車検は不合格になりますので要注意。-
エンジンの載せ替え
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車体寸法の変更(バンパー交換、リフトアップなど)
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乗車定員や用途の変更(例:バンを貨物車に変更)
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DIY派に多いカスタム失敗例と注意点
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社外ステアリングでエアバッグ警告灯が消せず危険なまま
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車幅灯(ポジションランプ)を青白く交換し車検不合格
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フォグランプがハイビーム連動になっている不具合
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フェンダーミラーを外して死角が増え安全性に問題
まとめ|車検対応カスタムで楽しく安全な愛車づくりを
車のカスタムは見た目も性能も楽しめる趣味ですが、
**「車検に通る=安全に公道を走れる」**という大前提を忘れてはいけません。-
見た目と実用性のバランスを意識する
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DIYでも保安基準をよく確認し慎重に進める
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不安な場合は車検対応パーツを選び、プロに相談する
このポイントを押さえれば、安全で合法なカスタムを楽しみながら、愛車を自分好みに仕上げられます。
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