電動スライドドアにポチガー(スイッチ)を後付けして、ワンプッシュで開閉できるようにするDIYは人気のカスタムです。
本記事では、**「ドア内で配線が完結しないタイプ」**のポチガー取り付け手順と注意点について、実体験を交えて解説します。
✅ ドア内完結型と直結配線型の違いとは?
ポチガー取り付けには大きく2つの方法があります。
タイプ | 配線の特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
ドア内完結型 | 配線は全てドア内で完結 | 配線がシンプルで断線リスクが少ない | キットが高価、対応車種が限定的 |
直結配線型 | 室内のユニットや信号線へ直接接続 | 安価で汎用性が高い | 配線取り回しに工夫が必要、蛇腹通しが必須 |
今回は「直結配線型」にフォーカスして解説します。
🔧 必要な工具・部材
-
電工ペンチ・カッター・絶縁テープ
-
ギボシ or ハンダ or 純正カプラー(配線接続方法による)
-
スライドドア信号線の配線図または資料
-
ポチガースイッチ本体
-
内張りはがし(リムーバー)
-
配線通しワイヤー
- 延長用電線
📍 手順1:スイッチの取り付け位置を決める
ドアの内側、使いやすい位置に穴あけしてスイッチを埋め込みます。
今回はトヨタ アルファード(20系)を例に、「スライドドアの内張りの中央やや下」に設置しました。
📍 手順2:ドア内から蛇腹を通して配線を室内へ
直結配線型では、ドア内の配線を蛇腹を通して車内まで引き込む必要があります。
蛇腹部分は狭くて硬いので、配線通しワイヤーを使い、先端に配線をテープで固定してゆっくり引き出すのがコツです。
【注意点】
-
強引に押し込むと蛇腹や内部コネクタが破損する恐れあり
-
配線が多い場合は、通す本数を最小限に調整しましょう
📍 手順3:スライドドア制御ユニットへ信号線を接続
どの車種も電動が前提ですがスライドドア制御ユニットに信号線があります。
この線にポチガーの信号を割り込ませることで、純正スイッチと同様にドアを開閉できます。
-
※実際の配線は資料で確認を推奨
-
少しでも参考になって頂けたら貴重な1クリックお願いします。
- 励みになります。
人気ブログランキング
📍 手順4:配線を保護し、元通りに組み戻す
配線通過部は自己融着テープやスパイラルチューブでしっかり保護します。
特に蛇腹の根本や、ドアの開閉で動く部分は断線しやすいため、配線の余長を少し持たせておくと長持ちします。
⚠ 注意点とトラブル事例
● 蛇腹内の断線
→ 一度でも取り回しに失敗すると、ドアが途中で止まる・閉まらないなどのトラブルが起きます。
対策:蛇腹通過前後の写真を撮っておき、復元しやすくするのが◎
● アース不良
→ 開閉ボタンを押しても無反応の原因になりがちです。
対策:確実なボディアースを取り、ギボシよりもネジ固定式がベスト。
● 誤配線でドアが異常動作
→ 信号線を間違うと、ドアが勝手に開く、閉まらないなどの異常が発生します。
対策:施工前に回路図やネット上の信頼できる配線資料を参照。
📝 まとめ:直結型は安価&自由度高いが、確実な知識が必要!
ドア内完結タイプに比べて、直結配線タイプは安価でDIYの自由度が高い反面、正確な配線知識や丁寧な作業が求められることがわかります。
今回ご紹介した作業内容は、多くの車種で応用が可能ですので、資料やカプラー形状の違いに注意しながら進めてください。
🔗 関連記事
