ヴェルファイアやアルファードの快適性を大幅に高める後付けカスタムとして人気の「ポチガー」。
スライドドアの操作がワンタッチで行える便利アイテムですが、従来は車体側から信号線や電源を引き込む必要があり、蛇腹を通すのが最大の難所でした。
しかし最近は、ドア内部の配線だけで完結するタイプのポチガーが登場。
室内側へ配線を通す必要がなく、DIY初心者でも扱いやすくなっています。
この記事では、このドア内完結型ポチガーの取り付け手順・注意点・作業のコツをわかりやすく解説します。
■ ドア内完結型ポチガーとは?
ポチガーとは、スライドドアに後付けするタッチ式スイッチ。
純正同様、ボタンを押すだけでスライドドアを自動開閉できます。
従来型との大きな違いは以下の通りです。
● ドア内完結型の特徴
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電源・信号がすべてスライドドア内で取得可能
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蛇腹配線が不要で、作業時間が大幅短縮
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誤配線や断線のリスクが減る
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内張りの脱着だけで取り付け可能
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DIY初心者でも施工しやすい
蛇腹配線を避けられるため、特に初めての電装DIYには最適です。
■ 必要な tools(工具)とパーツ
使用する工具
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内張りはがし
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プラスドライバー
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ニッパー/電工ペンチ
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テスター(検電用)
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ラチェットレンチ(10mm)
使用するパーツ
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ドア内完結型ポチガー本体(配線済みタイプ推奨)
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エレクトロタップまたは配線タップ
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絶縁テープ、配線バンド
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強力両面テープ(スイッチ固定用)
■ スライドドア内張りの外し方
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ドア下側のビスを外す
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内張りはがしを隙間に差し込み、クリップを慎重に外す
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防水ビニールを切らずにめくる
内張りは無理に引っ張るとクリップ破損の原因になるため、ゆっくり外すのがポイントです。
👉 関連記事:スライドドアからギシギシ音がする原因とは?
■ ポチガーの配線ポイントと接続方法
ドア内部には下記の信号線・電源が揃っています。
ここから取り出すことで、蛇腹を通す必要がありません。
▼接続するポイント
● ドアロックの信号
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ドアロックアクチュエータ付近の線を分岐
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エレクトロタップでOKだが、理想はギボシ接続
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年式で線色が違うためテスターで必ず実測
● 電源(常時)
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パワーウィンドウ関連の線から取得可能
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必ずテスターで電圧を確認
● アース
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ドア内部の鉄フレームに固定
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塗装面は軽く削ると導通が安定
■ スイッチの設置方法
ポチガーのスイッチは操作性と干渉の少なさが重要です。
▼設置の流れ
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両面テープで仮固定
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位置を確認しながら何度か操作テスト
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問題なければ本固定
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配線は内張り裏側に沿わせて目立たないように処理
貼り付けの甘い両面テープだと走行時に音が出るため、強力タイプがおすすめ。
■ 動作確認と最終チェック
内張りを戻す前に必ず以下を確認します。
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スイッチ操作で正常に開閉するか
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純正スイッチと干渉しないか
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反応に遅延がないか
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配線がモーターや可動部に干渉していないか
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内張りを戻しても配線が挟まらないか
問題がなければ内張りを復元し、ビスを取り付けて作業完了です。
■ 実際に使ってみた感想と注意点
ドア内完結型ポチガーは、施工性が高いだけでなく安全性も向上しています。
ただし、以下の点には注意が必要です。
● DIYで多い失敗
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信号線を取り違える
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アース不良で作動が不安定
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両面テープの固定不足
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配線を可動部に干渉させて断線
特に信号線の見極めは重要。
必ずテスターで実測し、色だけで判断しないこと。
👉 関連記事:テスターの使い方と電源の見分け方はこちら
また、ドア内部はスペースが狭いため、配線処理を丁寧に行う必要があります。
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■ まとめ
ドア内で完結するポチガーは、アルファード/ヴェルファイアの中でも非常に相性が良く、DIY初心者でも取り付けやすいアイテムです。
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配線がドア内だけで完結
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作業時間が短い
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蛇腹作業が不要
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誤配線のリスクが少ない
「もっと簡単にスライドドアを操作したい」
「DIYでお得に便利機能を追加したい」
という人にはかなりおすすめのカスタムです。
ぜひチャレンジしてみてください!

