ヴェルファイアやアルファードの快適性を高める定番カスタム「ポチガー」。スライドドアをワンタッチで開けられる便利な後付けスイッチです。
従来のポチガーは電源や信号線を車体側から引いてくる必要があり、蛇腹の通線作業が大きなハードルでした。しかし最近は、ドア内だけで配線が完結するタイプのポチガーも登場し、DIYでも取り付けやすくなっています。
この記事では、そんな**「ドア内完結型ポチガー」の取り付け方法**を、実際の手順とともに分かりやすく解説します。初心者の方でも無理なく作業できるよう、必要な工具や注意点、確認ポイントまでまとめました。
ドア内完結型ポチガーとは?
「ポチガー」とは、スライドドアに後付けで設置するタッチスイッチ。ボタンを押すだけでドアが自動で開閉し、純正スイッチと同様に動作します。
ドア内完結型の特徴
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電源・信号がすべてスライドドア内で完結
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蛇腹に配線を通す必要なし
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配線距離が短く、誤配線リスクも少ない
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ドアの内張り内のみで作業が完結
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DIY初心者にもおすすめ
従来型に比べ、作業時間と難易度が大幅に下がるため、家庭でのDIYにも最適です。
必要な工具・パーツ
使用する工具
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内張りはがし
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プラスドライバー
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電工ペンチ/ニッパー
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テスター(通電チェック用)
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ラチェットレンチ(10mm)
使用するパーツ
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ドア内完結型ポチガー本体(配線済みタイプ推奨)ヤフオク等で購入
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配線タップ(またはエレクトロタップ)
- 絶縁テープ、配線バンドなど
スライドドア内張りの外し方
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ドア下部にあるビスを数本取り外す(車種により位置が異なる)
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内張りはがしで慎重にクリップを浮かせて外す
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防水ビニールを切らずにめくる(作業後に復元可能に)
※内張り破損を防ぐため、無理な力を加えないことが大切です。
👉 関連記事:スライドドアからギシギシ音がする原因とは?
ポチガーの接続ポイントと配線
ドア内部には、ドア開閉モーター・純正スイッチ・クローザーなどの配線が集まっています。以下の手順で作業を進めます。
接続の流れ
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ドアロックアクチュエーター → 商品の取説参照
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エレクトロタップで分岐し、ポチガーの信号線を接続
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電源線もモーター付近の常時電源から取得可能(検電必須)
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アースはドア内部の鉄フレームに確実に固定
→ 塗装を軽く削ると接触安定

ポイント:
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必ずエンジンをOFFにしてから作業
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テスターで事前確認を忘れずに
👉 関連記事:蛇腹の分解と配線通しの方法(従来型ポチガー用)
※完結型では不要ですが比較用にどうぞ。
スイッチの設置と固定方法
スイッチ本体は、ドア内張りの操作しやすい場所に設置します。
設置ポイント
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両面テープで仮固定 → 実際に操作してみて位置を調整
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操作性・干渉の有無を確認した後、本固定
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配線はビニールの裏やフレーム沿いに這わせて目立たなく
動作確認と最終チェック
スイッチ設置後は、次のポイントをチェックしましょう。
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ドアがスイッチ操作で正常に開閉するか
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スイッチの反応に遅延や不具合がないか
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純正スイッチとの干渉はないか
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内張りを戻しても配線が干渉しないか
問題がなければ、最後に内張りとビスを元通りに戻して作業完了です。
実際の使用感と注意点
ドア内完結型は、施工性・安全性ともに優れている一方、ドア内部のスペースが限られるため、配線処理やスイッチ位置の工夫が求められます。
また、メーカーごとに信号線の仕様が異なる場合もあるため、取付説明書や実車での検電は必須です。
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まとめ
蛇腹通しや複雑な配線作業が不要な「ドア内完結型ポチガー」は、DIY初心者にとってまさに救世主。
「もっと簡単に」「もっと快適に」スライドドアを操作したい方には、最適の選択肢です。
家族の利便性アップ、そして自分だけのカスタム達成感。あなたもぜひチャレンジしてみてください!
