「スライドドアが開閉途中で止まる」「途中で戻る」「何度か押さないと動かない」――そんな不調に悩まされていませんか?
20系ヴェルファイア・アルファードではよく見られるこの症状、実は複数の原因が絡んでいます。本記事では、実際のDIY経験を交えながら原因別にチェック方法と対策を解説します。
よくある症状とその場しのぎの再現方法
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ドアが途中でピタッと止まる
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スイッチを再度押すと少し動くがまた止まる
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手で押すと開閉することも
特に寒い日や長期間動かしていないときに起きやすいです。
原因①:レール部の抵抗(汚れ・潤滑不良)
もっとも多い原因はレールの汚れやグリス切れです。モーターが「負荷異常」と判断してストップします。
対策:
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パーツクリーナーでレール全体を清掃
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シリコングリスを薄く塗布
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カーブ部分や上下のレールは念入りに
👉 詳しくはこちら:スライドドアレールの清掃&グリスアップ方法
原因②:蛇腹配線の接触不良・断線
蛇腹(ジャバラ)内部の配線が劣化・断線していると、信号ロスで途中停止することがあります。
対策:
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蛇腹を分解して配線の確認
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折れ・断線・接触不良をチェック
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テスターで導通確認 → 必要なら補修や延長
👉 作業手順はこちら:蛇腹の分解方法と注意点
原因③:モーターの過電流保護機能
ローラー摩耗や引っかかりなどでモーターに過負荷がかかると、保護機能が働きます。
対策:
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ローラーに異音や抵抗がないか確認
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モーターのカプラーを外してリセット
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摩耗がひどい場合は部品交換を検討
原因④:ポチガーや後付け部品の影響
スマートオープナー(ポチガー)などの後付けパーツが原因で、蛇腹に負荷がかかっているケースもあります。
対策:
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配線の取り回しや接続強度を確認
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ルート変更や延長処理を検討
👉 取付解説:ポチガーの取り付け方法(スライドドア完結型)
原因⑤:ドアの学習エラー(ECU初期化)
バッテリー交換やヒューズ切れで、スライドドアの初期設定がリセットされている可能性があります。
対策:
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スライドドアを完全に閉める
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自動開閉を3往復繰り返して再学習
👉 関連:パワーウィンドウのリセット方法
筆者の失敗談:グリスアップだけでは直らなかった話
私の場合、最初にグリスアップを行ったが改善せず、モーター不良を疑ってパネル全バラへ…。
結局のところ「蛇腹内の1本の断線」が原因でした。
教訓:段階的に原因を潰していくのがDIYの鉄則です。
まとめ:DIYでも対応可能!原因別の対応表
原因 | 難易度 | DIY対応 |
---|---|---|
レールの汚れ | ★☆☆ | ◎ |
蛇腹の断線 | ★★☆ | ○(要注意) |
モーター負荷 | ★★☆ | △(交換注意) |
後付け配線の影響 | ★★☆ | ◎(配線知識必要) |
ECU設定リセット | ★☆☆ | ◎ |
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