🔧 はじめに
「ホーンが鳴らない」「ステアリングスイッチが効かない」──
そんな症状でスパイラルケーブル(クロックスプリング)を交換したのに、
エアバッグ警告灯が消えない…!
今回は、実際に私が経験したスパイラルケーブル交換後のトラブルと、
最終的に解決した方法をまとめました。
同じ状況になって困っている人の参考になれば幸いです。
⚠️ 交換しても警告灯が消えない原因は?
スパイラルケーブルを交換しても警告灯が点きっぱなしの場合、
考えられる原因は大きく4つあります。
① エアバッグ警告灯のリセットが必要
実は、エアバッグ警告灯は交換しても自動では消えません。
故障履歴がECU(コンピューター)に残っており、
診断機でリセットしないと点灯したままになります。
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🔹ディーラーや整備工場なら無料~1,000円前後でリセット可
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🔹OBD2スキャンツールを持っていればDIYでもOK
💡私の場合も、これが原因でした。
交換後に警告灯が消えず焦りましたが、OBD2診断機でリセットしたら即消灯しました。
② スパイラルケーブルが不良品(またはピンずれ)
Amazonなどで社外品を購入した場合、
内部断線やピン位置違いがまれにあります。
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🔸ハンドルをまっすぐにして取り付けたか
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🔸ロックピンを外す前に回転位置を確認したか
をチェックしてみましょう。
少しでもズレて取り付けると、内部のフラットケーブルが切れて信号が通らなくなります。
③ コネクタの接触不良
黄色のエアバッグコネクタは構造が複雑で、ロック部分が半ロック状態になっていることも。
接触不良だと「エアバッグ回路オープン」と診断されて点灯します。
✅ 確認ポイント
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コネクタのロックがカチッと最後まで入っているか
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内部のピンが曲がっていないか
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接点に汚れや油分が付着していないか
接点復活剤を軽く吹いてから再接続すると安定します。
④ エアバッグ自体のエラーが残っている
スパイラルケーブルが原因だと思い込んでいても、
実際はエアバッグ本体やサブハーネス側に異常があるケースもあります。
特に事故歴や以前の脱着履歴がある車では、
接続部のピン緩みや抵抗値異常で警告灯が点灯することも。
🔍 実際の失敗談
私の場合、スパイラルケーブル交換後にホーンもスイッチも直ったのに、
エアバッグランプだけが点きっぱなしでした。
「もしかして新品不良?」と疑いましたが、
OBD2診断機を繋ぐと「B1801 ドライバーエアバッグ回路オープン」というコード。
つまり、過去の断線エラーが残っていただけでした。
→ 診断機でリセット後、無事に警告灯は消灯。
それ以降、警告灯が再点灯することもありません。
🧰 対策・必要な工具
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| OBD2スキャンツール | 故障コードの確認・消去 |
| 絶縁手袋 | エアバッグ作業時の静電気対策 |
| トルクレンチ | ハンドル固定ボルトの締め付け確認 |
| 内張りはがし | コラムカバー脱着用 |
🔹おすすめツール
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ANCEL AD310(簡単操作でエアバッグリセット対応)
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Foxwell NT630 Plus(国産車対応多め)
⚙️ まとめ:焦らず、まずは診断機で確認!
スパイラルケーブル交換後に警告灯が消えない場合、
いきなり「不良品だ!」と決めつけずに、
まずは診断機でエラー内容を確認・リセットするのが大切です。
✅ ポイントまとめ
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エアバッグ警告灯は交換しても自動で消えない
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コネクタ半差しやピンずれに注意
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社外品は当たり外れもある
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診断機でエラーを消せば解決するケースが多い
🚗 へっぽこメモ
スパイラルケーブル交換は慣れれば簡単ですが、
**「ハンドルの位置」と「通電確認」**を甘く見ると痛い目に遭います。
DIYでエアバッグ関連を触るときは、
バッテリーを外して10分以上放電してから作業するのも忘れずに!

