夏になると「エアコンを入れたらアイドリングがガタガタする」「エンジン回転が上下する」といった症状を感じる人は意外と多いです。
特に信号待ち中など、停車中にエアコンをONにした瞬間に回転数が落ち込んでエンジンが止まりそうになることもありますよね。
この記事では、エアコンONでアイドリングが不安定になる原因と、DIYでもできる改善策を分かりやすく解説します。
🔍 なぜエアコンONでアイドリングが不安定になるの?
エアコンをONにすると、エンジンに“機械的な負荷”が加わるためです。
エアコンは冷たい風を出すために「コンプレッサー」を回しています。
このコンプレッサーはエンジンの動力をベルトで駆動しており、作動するとエンジンへの負担が一気に増えます。
負荷が増えると、エンジンの回転が一時的に下がるため、車はこれを防ぐために**アイドルアップ制御(回転数を自動で上げる制御)**を行います。
しかし、以下のようなトラブルがあると、この制御がうまく働かずアイドリングが不安定になります。
⚙️ 主な原因一覧
原因 | 症状の特徴 | 対策 |
---|---|---|
ISCV(アイドル制御バルブ)の汚れ・動作不良 | アイドルアップしない/回転が波打つ | スロットル清掃またはISCV交換 |
エアコンコンプレッサーの劣化や異音 | エアコンONで急に回転低下 | コンプレッサー交換・クラッチ点検 |
バッテリーの電圧低下 | アイドル中に照明が暗くなる・回転変動 | バッテリー点検・交換 |
スロットルボディの汚れ | アイドリング全般が不安定 | スロットル清掃で改善 |
エアコンガス圧が高すぎる/低すぎる | エアコン作動時の負荷が異常 | エアコンガスの点検・補充 |
🔧 DIYでできる改善方法
① スロットルボディとISCVの清掃
アイドリング不調の定番ポイント。
スロットルを外さなくても、清掃スプレーを使えば簡単に汚れを落とせます。
👉 使用例:
ワコーズ TV-C スロットルバルブクリーナーA110 専用ブラシ・ロングノズル付Amazon|スロットルバルブクリーナー
② バッテリー電圧をチェック
電圧計をシガーソケットに差すだけで状態がわかります。
12.4Vを下回っているなら充電不足や寿命の可能性。
👉 おすすめ:
エーモン(amon) ボルトメーター 車内から電圧が確認できる 8868電圧表示付きシガーソケット電圧計
③ エアコンガスをチェック
ガス量が適正でないと、コンプレッサーが異常負荷になります。
DIY用の簡易ゲージ付きチャージホースもあります。
👉 参考:
FAINDLAN カーエアコンガス チャージホース 70cm R134a 冷媒 メーター付き 用 HFC-134a ガス補充 日本語説明書付き
🚗 実際に私が体験したこと
以前、真夏の渋滞中にエアコンを入れた途端、アイドリングが下がりすぎてエンジンが止まりかけました。
そのときはスロットル清掃で改善。
内部にカーボン汚れがこびりついていたのが原因でした。
清掃後はエアコンONでもアイドルアップがスムーズになり、信号待ちでも安定。
「たったこれだけで変わるのか」と驚いた記憶があります。
🧊 エアコンを使うときの燃費対策も大事
エアコンON時はコンプレッサー駆動で燃費も悪化します。
特に渋滞中やアイドリングが多い運転では、ガソリン消費が増加。
内気循環モードに切り替える
設定温度を“低すぎない”程度に保つ(25〜27℃)
こうした工夫で燃費への影響を少なくできます。
✅ まとめ:まずは“スロットル清掃”から試そう
エアコンONでアイドリングが不安定なときは、
-
エンジン負荷が増えている
-
制御系やバッテリーが弱っている
この2点が主な原因です。
DIYでもできる点検・清掃から始めれば、
無駄な出費を抑えつつトラブル解消が可能です。
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