「パワーウィンドウが急に動かなくなった…」
そんな時、修理費を大きく抑えられるのが 中古パーツの活用 です。新品は高額ですが、中古なら数千円で入手でき、純正品質を安く維持できるのが最大のメリット。
ただし、パワーウィンドウモーターやレギュレーターは劣化しやすい部品でもあり、選び方を間違えると 「取り付けたけど動かない」 といったトラブルに直結します。
この記事では、DIY整備でも安心して使える
中古パワーウィンドウモーター/レギュレーターの選び方とチェックポイント
を、実例に基づいて分かりやすく解説します。
■ 中古パーツを使うメリット
✅1. 圧倒的に費用を節約できる
新品は1〜3万円するのに対し、中古なら 3,000〜8,000円程度 が相場。
DIY派にとっては大きなコストダウンになります。
✅2. 純正品質を安く手に入れられる
社外品は安価ですが、耐久性が落ちるケースもあります。
中古の純正品なら
品質・耐久性・フィッティングの安心感は段違い。
✅3. 古い車種でも部品が見つかる
生産終了したモデルでも、中古市場なら在庫が見つかる可能性が高いのが魅力です。
■ パワーウィンドウモーターの選び方
① 適合品番が一致しているか
最重要ポイントです。
車種・型式・年式でモーターの仕様が異なるため、必ず以下を確認します。
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モーター本体の品番(DENSO・MITSUBISHIなど)
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左右で品番が違うことがある
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同一車種でも前期/後期で変更されることがある
品番が1文字違うだけで取り付けできないケースもあるので要注意。
② 動作確認済みのものを選ぶ
フリマアプリでは「未チェック」「動作不明」が多いですが、これは ほぼ博打。
必ず以下の記載があるものを選びましょう。
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「動作確認済み」
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「車検通過車両から取り外し」
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「ガラス上下動OK」
③ 低走行車の取り外し品が理想
パワーウィンドウモーターは消耗品。
10万km超の車両から外したものは寿命が短い傾向があります。
可能であれば、
走行距離5〜8万km程度の車両
から外したものがベスト。
④ ギアの摩耗をチェック
出品写真で、以下を必ずチェック:
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ギアの欠け
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摩耗による丸まり
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グリス切れ(茶色く変色している場合も)
摩耗していると「ガガガッ」という異音や、ガラスが途中で止まる原因に。
⑤ コネクター端子の腐食がないか
端子のサビや緑青(緑の腐食)はNG。
接触不良を起こし、モーターが動かない可能性があります。
■ レギュレーターの選び方
① 適合品番・形状が合っているか
レギュレーターは、車種ごとにボルト位置や形状が異なります。
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モーター一体型 or 分離型
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ボルト位置が一致しているか
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ガラス取り付け形状が同じか
写真と品番のセットで必ず確認しましょう。
② ワイヤーの張り具合をチェック
ワイヤー式の場合は特に重要。
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ワイヤーがたるんでいないか
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巻き取り部に乱れがないか
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端部の破損がないか
ワイヤーが緩んでいると、ガラスが斜めに動く原因になります。
③ ガイドレールの摩耗
ガイドレールが摩耗していると、ガラスが途中でガタついたり、動きが重くなります。
特に樹脂パーツのチェックが重要:
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割れ
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欠け
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白化(劣化の兆候)
④ 樹脂ローラーの破損がないか
パワーウィンドウが斜めに上がる症状は、このローラー破損が原因であることが多いです。
■ 中古パーツの購入場所と特徴
● フリマアプリ(ヤフオク・メルカリなど)
メリット:安い、品数豊富
デメリット:保証なし、動作不明が多い
● カー用品店の中古パーツコーナー
メリット:動作保証あり
デメリット:価格は高め
● 解体屋・リサイクルパーツ業者
メリット:現物を見て選べる、品質が安定
デメリット:近場にないと利用しづらい
■ 中古パーツを使った交換手順のポイント
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バッテリーのマイナス端子を外す
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ドア内張りを外す
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レギュレーター固定ボルトを外す
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モーターのカプラーを外す
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中古パーツへ載せ替え
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動作確認(ここ重要)
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ガラスを固定し、内張りを戻す
※ガラス固定ボルトの締付け忘れに注意!
■ まとめ:中古パーツは選び方がすべて
中古のパワーウィンドウモーター&レギュレーターは、
正しく選べば新品の1/3以下の価格で、純正品質を維持できる非常に優秀な選択肢 です。
選ぶポイントは4つ:
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適合品番が一致しているか
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動作確認済みであるか
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ワイヤー・樹脂部品の状態が良いか
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低走行車の取り外し品か
これさえ押さえれば、失敗しない中古パーツ選びができます!

