今回は、DIY整備で僕自身がやらかした「トルクレンチの目盛り読み間違え事件」について紹介します。
整備に慣れてくると、早く作業を終わらせたい気持ちから基本を省略しがちですが、トルクレンチだけは本当に慎重でないと危険です。
実際、この失敗をしてからはトルク管理の重要性を痛感しました。
どんな作業で失敗したのか
失敗したのは ホイールの締め付け作業。
普段から自分でタイヤ交換をしていて、規定トルクは「103N·m」で設定し済み。
しかし、この日は焦っていたのが悪かった。
いつものように設定したつもりが、実際には 130N·mに設定されていた という凡ミス。
当然、締め付けた瞬間の「カチッ」音はいつもより重く、嫌な違和感がありました。
目盛りを読み間違えた原因
明確に原因が3つありました。
1. 本体の大きな目盛りだけ見ていた
細かいダイヤルの追加トルク分を見落としていたのが最大の原因。
2. 暗い場所で作業していた
ガレージの照明が弱く、目盛りが見にくい状態。
3. トルクレンチを使い慣れて過信していた
「いつも通りで大丈夫」と思い込んで確認を怠ってしまった。
初心者より、むしろ“慣れてきた人ほどやりがち”なミスです。
実際に起きたトラブル
読み間違えの結果、以下のような問題が発生。
✔ ホイールナットが固着気味になった
次に外すとき、力が明らかに必要だった。
✔ ハブボルトに軽い伸びが見られた
完全に破断はしないものの、負担がかかっている状態。
✔ 車に無駄なストレスがかかる
特に軽自動車はナット負担に弱く、危険な状態だった。
早い段階で異変に気づいたため大事にはいたらなかったが、タイミング次第ではボルト折損につながるレベルでした。
どうやって対処したのか
① ナットをすべて外して状態確認
ハブボルトに割れや変形がないか1本ずつチェック。
② 軽い伸びがあるボルトは交換
念のため、そのホイールだけ新品ボルトに交換。
ボルト代は数百円なので、ケチる理由はない。
③ 正しいトルクで締め直し
目盛りを再確認しながら、103N·mに設定し直して再締付け。
④ トルクレンチの校正と点検
通販で買った安いトルクレンチだったので、精度が心配になり点検も実施。
トルクレンチを正しく読むポイント
初心者でも絶対にミスしない“基本の読み方”をまとめます。
✔ 1. 大目盛り(本体側)
例)100N·m のラインまで下げる。
✔ 2. グリップの微調整目盛り
例)本体100N·m + グリップ3N·m = 103N·m
✔ 3. 横方向のゼロ合わせ
使用前に必ず「ゼロ位置になっているか」を確認。
✔ 4. 必ず“明るい場所”で読む
スマホライトを使ってでも、確実に読み取ることが大切。
初心者がやりがちな目盛りミス
以下のミスは本当に多いです。
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本体の100だけ見て、+3を忘れる
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ダイヤルがズレているのに気づかない
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N·m と kgf·m を混同する
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左右どちらから読めばいいか分からない
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締めすぎて「カチッ」が遅くなるのをごまかす
トルク管理は“締め付けすぎても危険”ということを理解しておくとミスが減ります。
まとめ
今回の「トルクレンチの目盛り読み間違え事件」で学んだことは、
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慣れた作業ほど確認を怠りやすい
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トルクレンチは暗い場所では読めない
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微調整目盛りを必ず確認する
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ハブボルトはすぐ伸びるので注意
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違和感があれば絶対に無視しない
ということ。
DIY整備では、小さなミスが大きな故障につながることがあります。
同じ失敗をしないよう、この記事が誰かの役に立てば嬉しいです。

