アイドリングストップとは、信号などで車が一時停止した際に、自動的にエンジンを停止する機能です。 アイドリングストップシステムは燃費が良く環境にも良いと言われてる為、所有されている方も多いのではないでしょうか。
アイドリングストップとは、どんなシステム?
アイドリングストップとは、ブレーキを踏んで車を完全に停止させると、自動的にエンジンが停止する機能です。
アイドリングストップ機能により車のエンジンが停止した場合、ブレーキを放したりハンドルを操作すると、エンジンが自動的に再始動します。
アイドリングストップの動作条件はメーカーや車種によって異なりますが、以下のとおりです。
アイドリングストップが作動する状況は
ブレーキを踏むと完全に止まります。
ハンドルを操作しないこと
アクセルペダルを外した状態。
動作条件は車種やメーカーによって異なり、
「バッテリーの状態が良好であること」
「エンジンが暖まっていること」
等の条件があるため、始動後すぐにエンジンを停止しても、 アイドリングストップが作動しない場合があります。
アイドリングストップのメリット
1. 燃費の向上と燃料費の節約
アイドリングストップの最大のメリットは燃費が向上し、燃料費の節約につながることです。 車両停止時にはエンジンが自動的に停止するため、燃料を消費しません。
2.排出ガスが抑えられる
アイドリングストップでエンジンを停止することで排気ガスを削減し、環境に貢献します。
アイドリングストップのデメリットは?
1.停止時間が短いと逆に燃費が悪化します。
アイドリングストップはエンジン停止中は燃料を消費しないので節約になりますが、エンジン停止時間が短いと燃費が悪くなる場合があります。
2. 部品の摩耗が早く、劣化しやすい。
アイドリングストップ車は、エンジン始動の回数が多くなります。
したがってバッテリー、ゴムブッシュ、タイミングベルト、クランクシャフトなどの部品の摩耗が早くなり、交換頻度が高くなります。
また、アイドリングストップ対応バッテリーは通常のバッテリーに比べて価格が高くなる傾向があり、部品交換費用だけを考えると高価に思えるかもしれませんが、アイドリングストップにより燃料費の節約が可能になります。
3.エアコン(A/C)が停止・送風に
アイドリングストップ時にはエアコンが停止、又は送風に切り替わる。
ただし、車種やメーカーによっては、車内温度が30度以上のときにはアイドリングストップをしない設定がされていることもあります。
また、最近ではエンジンが止まってもバッテリーを使ってエアコンを稼働させる車種もありますが、バッテリーの消費量が高くなってしまう事もあります。
4. 動作時や発進時に若干のタイムラグがある。
アイドリングストップはエンジンやバッテリーの寿命を縮めるって本当?
アイドリングストップの解除方法
運転席のボタンの中にアイドリングストップ機能を解除する解除ボタンがあります。 レリーズボタンを押すことでアイドリングストップ機能のON/OFFが可能です。
エンジンを切ると解除状態はリセットされ、再びアイドリングストップ機能が作動しますのでご注意ください。
車に乗るたびにレリーズボタンを押すのが面倒な場合は、アイドリングストップキャンセラーと呼ばれる装置を取り付けるのもひとつの方法です。 エンジン始動時にアイドリングストップが解除された設定のままとなるため、車に乗り込むたびに解除ボタンを押す必要がありません。 ただし、アイドリングストップキャンセラーはメーカー純正オプションではなく、メーカーでは取り付けられません。 取り付けには専門知識が必要ですので、特別な理由がない限り走行中にリリースボタンを押してキャンセルすることをお勧めします。
今後アイドリングストップのない車は増えるのでしょうか?
近年、アイドリングストップは多くの車に標準装備されていますが、意図的に装備されていない車も存在します。 アイドリングストップが普及したきっかけは、2009年から始まったエコカー減税と関係があり、車にアイドリングストップ機能を搭載することで、エコカー減税対象車の認定基準をクリアすることが目的でした。 近年、アイドリングストップ機能を搭載していない車が登場している理由は以下のとおりです。 部品の消耗やバッテリーの価格が高いなど、総合的なコストパフォーマンスを考慮してください。 アイドリングストップなしでも低燃費を実現 アイドリングストップ機能を好まないユーザーも一定数います。 今後、車両の性能がさらに向上し、アイドリングストップ機能に頼らなくても省エネ基準をクリアできるようになると、再びアイドリングストップ非搭載車が増加する可能性があります。
まとめ
アイドリングストップとは、車両停止時に自動的にエンジンを停止する機能です。 燃料費の節約に加え、排気ガスや騒音も低減することで環境にも配慮しています。
一方で、バッテリーなどの部品の消耗が早く、車の始動にタイムラグが生じるため、ストレスを感じる人もいます。 また、アイドリング運転が5秒未満など、運転方法によっては燃費が悪くなる場合があります。