車の電装DIYでよく使う ギボシ端子。
シンプルな構造なのに、実はかしめ方ひとつで「接触不良」「通電不良」「断線」など、トラブルの原因になることがあります。
今回は僕自身が実際にやらかした、
“ギボシ端子を甘くかしめて通電不良になった失敗談” をまとめます。
初心者がハマりやすいポイントも分かるので、同じミスを防ぎたい人にぜひ読んでほしい内容です。
🔧 そもそも「甘くかしめる」とどうなる?
ギボシ端子のかしめが弱いと…
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導通が不安定になる
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振動で抜けかける
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電圧が落ちる
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一時的に動いても後で動かなくなる
特に車は走行中に振動が多く、
弱いかしめはほぼ100%トラブルになる と言ってもいい。
僕も「まあこれくらいでいいか」で失敗しました。
😅 実際に起きたトラブル内容
✔ ある電装DIY後、電源が入らない
追加電装品(小型LED)を取り付けて、点灯を確認した翌日。
突然、電源が入らなくなりました。
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ヒューズ → 正常
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ACC電源 → 正常
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アース → 正常
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配線 → 見た目はOK
なのに動かない。
最初は「パーツの初期不良かな?」と思ったけど、原因はもっと初歩的なミスでした。
🔍 原因:ギボシ端子のかしめが弱くて抜けかけていた
ギボシ部分を少し引っ張ったら…
スポッ… と抜けかけてた😇
外れかけていたので、
通電したりしなかったりで、点灯が不安定 → 最終的に完全に消灯。
完全に僕のミスです。
🧪 テスターで測ったら電圧が落ちてた
テスターでギボシの前後を測ってみたら、
本来12Vのところが 4〜7Vしか来ていない。
完全に接触不良。
やっぱり電装トラブルはテスターがあると原因特定が一気に早くなるね。
(※あなたのブログ内の「テスターの使い方」の記事と内部リンク推奨)
🛠️ 正しいかしめ方でやり直したら復活
✔ やり直した手順
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ギボシ端子を新品に交換
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被覆を5mmほど剥く
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芯線をきれいに整える
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専用の圧着ペンチでしっかりかしめる
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かしめ後に必ず 引っ張りテスト
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絶縁スリーブを確実に奥まで入れる
これだけのことで、
通電が完全に安定 → LEDも正常に点灯。
📌 なぜ甘くかしめてしまったのか(原因分析)
初心者がやりがちな理由をまとめると…
✔ 1. 汎用圧着ペンチを使った
100均の工具とか、車用じゃない圧着ペンチは
「挟んでるだけ」でしっかりかしめられない。
→ 自動車用の ラチェット式圧着ペンチ が必要。
✔ 2. 被覆を剥く長さが合わなかった
芯線が短すぎると、かしめる部分に届かない。
✔ 3. 芯線がバラけたまま差し込んだ
線が広がった状態だと、かしめても固定力が落ちる。
✔ 4. 引っ張って確認しなかった
最後の「引っ張りチェック」だけで未然に防げたミス。
🚘 車の電装DIYでギボシを使うときの注意点
✔ 1. 圧着ペンチは専用品を使う
ラチェット式の圧着ペンチは失敗率が激減する。
✔ 2. 芯線の太さと端子の種類を合わせる
細い線に大きいギボシは絶対NG。
✔ 3. 絶縁スリーブは忘れずに
スリーブが甘いとショートの原因になる。
✔ 4. 可能ならハンダ併用もアリ
外れやすい場所(ドア周り・振動が多い部分)では
かしめ+ハンダが最強。
📚 今回の失敗で学んだこと
今回のミスから学んだのはこれ👇
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ギボシ端子は“簡単そうで奥が深い”
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かしめは強めに
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圧着ペンチの質は作業の質に直結する
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電装トラブルはほぼ接触不良
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テスターでの電圧確認が最速の診断法
DIYは経験がモノを言う世界だけど、
こういう失敗談が積み重なるほど腕が上がっていく感じがします。
📝 まとめ
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ギボシ端子のかしめ不良は電装トラブルの定番
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一時的に動いても後で必ず問題が出る
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専用圧着ペンチと引っ張り確認が超重要
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通電不良はテスター測定で即判断
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正しくかしめ直すだけで完全復活

