✅ 1. バッテリーの状態を確認(最も多い原因)
寒さでバッテリー性能は 気温0℃で約80%、−20℃で50%以下 に落ちる。
チェック項目
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セルの回り方が弱い(キュルキュルが遅い)
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ライトが暗い
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5年以上使っている or 2年以上寒冷地で使用
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端子に白い粉(サルフェーション)が付着している
DIY対策
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端子掃除(ワイヤーブラシ)
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ジャンプスターターを車載
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室内駐車 or 毛布で覆う
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バッテリーチェッカーで電圧確認
→ 12.2V以下は要充電・交換目安
✅ 2. 燃料系のトラブル(凍結・劣化)
冬は 水分混入で燃料ラインが凍りやすい。
チェック項目
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エンジンが一瞬かかってすぐストール
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アクセルを踏んでも吹けない
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古いガソリン(1~2ヶ月放置)を使っている
DIY対策
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ガソリンは 半分以上 をキープ
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水抜き剤(乾燥剤)を投入
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極寒地は 氷点下に強いガソリン(寒冷地仕様) を使う
✅ 3. エンジンオイルの粘度が合っていない
低温ではオイルがドロドロになり 初期抵抗が増えてクランキングが重い。
チェック項目
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5W-30 / 10W-30を入れている
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5000km以上交換していない
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冬になるとセルが重く感じる
対策
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寒冷地は 0W-20・5W-20 など低温流動性の良いオイルへ
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オイルと同時にフィルターも交換
✅ 4. エアクリーナー・スロットルボディの汚れ
吸気が詰まると、低温時のアイドリングが不安定になる。
チェック項目
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エンジン始動後にバラつく
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アクセルを少し踏まないと止まりそう
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エアクリーナーが真っ黒
対策
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エアクリーナー交換(2〜3年目安)
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スロットルボディ洗浄
→ 冬の始動性が明らかに改善する
✅ 5. スターターモーターの劣化
冷え込みで内部のグリスが硬くなり、劣化している個体は回りが悪くなる。
チェック項目
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セルが「カチッ」と鳴るだけで回らない
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エンジンが温まると普通にかかる
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走行10万km以上で未交換
対策
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端子の緩みを確認
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リビルト品への交換も選択肢
✅ 6. プラグ・イグニッションコイルの弱り(ガソリン車)
寒いと火花が飛びづらくなり、劣化しているとさらに顕著。
チェック項目
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始動直後の片肺感
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信号待ちでブルブル震える
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燃費悪化
対策
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プラグは 3〜5万kmで交換
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イグニッションコイルは 10万km超えなら疑う
✅ 7. ディーゼル車のグロープラグ不良(ディーゼルのみ)
冬のディーゼルは グローが命。
チェック項目
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グローランプが消えるまで長い
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寒い日にだけかからない
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白煙がモクモク出る
対策
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グロープラグ交換
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バッテリー強化(ディーゼルは弱ると顕著)
❄️ 8. 冬の始動を良くする「運転テク」
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ブレーキを踏んだまま、ヘッドライトOFF にしてセルを回す
→ 電力負荷を減らすため -
エンジン停止時、最後に 10秒アイドリング
→ オイルを循環させ翌朝の始動が軽い -
給油は セルフ満タンにしない(温度変化で結露しやすい)
🔧 こんな症状はプロへ
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毎回ジャンプしないと始動しない
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気温が低くなくてもかかりにくい
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冬だけではなく、年中セルが重い
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ディーゼルで白煙+始動不良が同時に出る

