車を長く安全に乗り続けるためには、日々のメンテナンスが欠かせません。とはいえ、「車のことはよくわからない…」「点検って難しそう」という初心者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、車に詳しくない方でも実践できる基本的なメンテナンスを、項目ごとにわかりやすく解説します。自分でできるチェック項目を覚えておくだけでも、突然のトラブルや修理費の出費を防ぐことにつながります。
1. エンジンオイルの交換|車の健康を守る第一歩
エンジンオイルは、車の心臓であるエンジンを守る潤滑油のような存在です。エンジン内部では金属部品が高速で動いており、摩耗や熱によって劣化します。エンジンオイルは以下のような働きをしています。
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金属同士の摩擦を防ぎ、焼き付きや損傷を予防
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エンジン内部の熱を吸収し冷却
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汚れや金属カスを吸着してエンジン内を清潔に保つ
交換の目安は5,000〜10,000kmまたは6ヶ月ごと。ただし、短距離移動が多い・渋滞が多い地域では早めの交換が推奨されます。
👉 関連記事:エンジンオイルの役割と交換タイミングについて詳しく解説
2. エアフィルター・燃料フィルター|呼吸と血液のような存在
エアフィルター
空気中のホコリや砂を取り除き、クリーンな空気をエンジンに送るパーツです。汚れていると燃焼効率が落ち、燃費も悪化します。
⏱交換目安:1〜2年または走行距離15,000〜20,000km
燃料フィルター
ガソリンや軽油に混ざる不純物を取り除く役割があります。詰まりが起こるとエンジンの不調や始動不良の原因に。
⏱交換目安:車種により異なるため、整備手帳の確認を
3. タイヤの空気圧・溝チェック|見落としがちな命綱
タイヤは車と路面をつなぐ唯一の接点。日常点検で一番手軽にできて、安全性に直結する重要な項目です。
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空気圧が低いと→ハンドリング悪化、燃費低下、パンクリスク増
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空気圧が高いと→タイヤ中央だけが減る「偏摩耗」が起こりやすい
また、タイヤの溝は「スリップサイン」が出る前に交換が必要です。1.6mm以下は車検も通りません。
⏱空気圧チェックは月1回、溝の確認は3ヶ月ごとが目安。
4. バッテリー点検と端子の掃除
「最近セルが回りにくい」「ライトが暗く感じる」といった症状は、バッテリーが弱っているサインです。
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電圧低下→始動不良や電装品の誤作動
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白い粉(サルフェーション)→端子の腐食。真鍮ブラシなどで清掃可能
⏱寿命は平均2~5年。夏や冬の極端な気温で劣化が進みます。
👉 関連記事:バッテリー上がりの原因と正しい対処法
5. ブレーキパッド・ローターの点検
安全運転に直結するブレーキの点検は、初心者でも可能です。
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踏んだときに「キーッ」と音がする
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ペダルの沈みが深くなった
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減速力が弱く感じる
こういった症状がある場合は、ブレーキパッドの摩耗が進んでいる可能性が高いです。
⏱点検は半年に1回、残量が5mm以下なら早めに交換を。
6. 冷却水(LLC)の量と状態チェック
冷却水が不足すると、オーバーヒートを起こしエンジンに重大な損傷を与える可能性があります。
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リザーブタンクの「FULL」「LOW」ラインをチェック
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色が濁っている・サビが見える場合は要交換
⏱点検は3ヶ月ごと。2年ごとの交換がおすすめです。
7. 点火プラグのチェックで燃費改善
点火プラグは、エンジンの燃焼をコントロールする重要パーツです。劣化すると始動性の低下や加速不良、アイドリング不安定などが発生します。
⏱交換目安は2〜10万km。イリジウムなど高寿命タイプでも永遠に使えるわけではありません。
8. ウォッシャー液・ワイパーゴムも忘れずに
雨の日や雪の日に、視界確保は命に関わります。ウォッシャー液の残量と、ワイパーゴムの劣化(ビビリ音・筋残り)もチェックしましょう。
⏱ワイパーゴムは半年〜1年での交換がおすすめです。
まとめ|自分でできるメンテナンスから始めよう
プロに任せる部分も多い車の整備ですが、「日常点検」や「消耗品の交換」は初心者でもできることがたくさんあります。
少しずつ慣れていけば、DIYで維持費の節約にもつながります。
愛車を長持ちさせ、安全・快適なカーライフを送るためにも、今日からできるメンテナンスを始めてみましょう!
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