中古車選びをしていると「修復歴あり」という言葉を目にすることがあります。でも、具体的に何がどう修復されているのか、どの程度の影響があるのかは分かりづらいものです。
この記事では、修復歴とは何かを初心者向けにわかりやすく解説し、購入時の注意点や見分け方、修復歴車の価値についてまとめます。
修復歴とは?事故車との違いは?
「修復歴」とは、車の骨格(フレーム)部分に損傷があり、それを修理した履歴のことを指します。外装のキズやバンパーの交換など、骨格に関わらない軽度の修理は「修復歴なし」とされるため、単なる擦り傷や部品交換とは違います。
一方、「事故車」は広義では事故に関わった車両を指しますが、中古車業界では「修復歴あり=事故車」という扱いになります。
修復歴のある車の種類
修復歴のある車といっても、内容はさまざまです。主な種類は以下の通りです。
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前面衝突によるラジエータサポート交換
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リアの追突でのバックパネル交換
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側面衝突でのピラー修理
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水没車(フレームの腐食がある場合)
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火災・冠水などによるフレーム損傷修理
軽微な事故修理でも、フレーム部品の交換歴があれば修復歴扱いになります。
修復歴車を買うときの注意点
修復歴のある車を購入する際は、以下の点に注意しましょう。
1. 車両の履歴確認
販売店から「修復歴あり」と明示されている場合でも、その修復の内容や程度を把握することが大切です。車検証や整備記録、車両の鑑定書や第三者機関のレポートがあると安心です。
2. 実車確認と第三者の点検
外装がきれいでも、内部構造に歪みが残っていたり、溶接跡があったりすることがあります。可能であれば、信頼できる整備士やディーラーに同行してもらい、下回りやピラー周辺をチェックしてもらいましょう。
3. 価格の妥当性を見極める
修復歴車は相場より安く売られていることが多いです。ただし、将来的なリセールバリューは下がる傾向があるため、「安く買っても高く売れない」といった点も踏まえて判断しましょう。
修復歴車の価値はどう決まる?
修復歴がある=悪い車というわけではありません。重要なのは「どの部分が、どの程度修復されたか」です。
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修復部位が軽微かつ走行・安全性に影響がない
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プロの手でしっかり直されている
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その後の走行でトラブルが起きていない
こうした条件を満たしていれば、修復歴車でもコスパの良い買い物になるケースもあります。
修復歴のある車を所有している人へのアドバイス
すでに修復歴ありの車に乗っている方も多いでしょう。日常的に気を付けるべきポイントとしては:
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定期的な点検(とくに下回りや足回り)
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事故の履歴をメモや整備記録に残しておく
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将来売却する時は正直に申告する
隠して売却すると、後々のトラブルになる可能性もあります。
まとめ:修復歴車でも、選び方次第で“アリ”になる!
修復歴のある車は、事故の影響を受けて修理された経歴があるため、購入には注意が必要です。ただし、適正価格でしっかり点検されている車であれば、コストパフォーマンスの良い選択肢にもなり得ます。
安さだけに惹かれず、履歴や修復内容を確認し、納得したうえで購入することが大切です。
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