■ ターボチャージャーとは?
ターボチャージャー(通称:ターボ)は、排気ガスの流れを利用してタービンを回し、その力で空気を圧縮してエンジンに送り込む装置です。
より多くの空気と燃料を燃やせるため、小さなエンジンでも大きなパワーを引き出せるのが特徴です。
■ ターボの仕組みを簡単に説明
ターボの構造は、大きく分けて次の2つ。
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排気側タービン:エンジンの排気で回る
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吸気側コンプレッサー:回転の力で空気を圧縮してエンジンへ送る
排気を無駄にせず再利用するため、効率的にパワーアップできるのがターボの魅力です。
■ ターボのメリット
ターボエンジンには、以下のような利点があります。
① パワーが大幅にアップする
同排気量の自然吸気エンジン(NA)と比べ、トルク・加速ともに大きく向上します。
高速道路の合流や追い越しなどで力強さを実感できます。
② 小排気量でも走りが軽快
「ダウンサイジングターボ」はその代表例。
1.2L〜1.5Lクラスでも2.0L並みのトルクが得られ、税金面でも有利になります。
③ 高地でもパワーが落ちにくい
空気の薄い場所ではNAは苦手ですが、ターボは圧縮して空気を送れるため影響が少ないです。
■ ターボのデメリット
メリットが多い一方で、注意点もあります。
① メンテナンスが大事
ターボは高回転・高温に晒されるため、
オイル交換をサボると寿命が縮む 可能性があります。
② 構造が複雑で修理費が高い
ターボが壊れた場合、修理や交換費用が大きくなることがあります。
■ ターボは燃費に良い?悪い?
一見「パワーアップ=燃費悪化」というイメージがありますが、実際は以下のように分かれます。
● 燃費が良くなるケース
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ダウンサイジングターボで低回転をキープ
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一定速度の巡航が多い
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穏やかなアクセル操作ができる場合
ターボは少ない回転で大きなトルクを発揮できるため、
うまく使えばNAより燃費が良くなることも珍しくありません。
● 燃費が悪化するケース
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加速時にターボがガンガン作動する
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踏み込む走りが好き
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車重が重くターボ頼りになる車種
ターボが効いている最中は空気量に合わせて燃料も増えるため、
加速のたびに燃費が落ちる のは自然な現象です。
■ ターボ車を長く維持するためのポイント
● エンジンオイルをこまめに交換する
ターボの寿命=オイル管理の良し悪しです。
5,000〜7,000km での交換がおすすめ。
● 冷間時の高回転は避ける
エンジンやオイルが暖まるまでは、優しく扱うとターボが長持ちします。
● アイドリングでターボを冷ます(必要な車種のみ)
昔のターボ車では必須でしたが、
現代車では必要ないことが多いです。メーカー推奨を確認しましょう。
■ まとめ:ターボは賢く使えばパワーも燃費も手に入る
ターボチャージャーは、
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パワーアップ
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低回転トルクの向上
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小排気量でも快適な走り
など多くのメリットがある装置です。
ただし、アクセルを踏みすぎると燃費は悪化しますし、
オイル管理を怠るとターボ寿命が縮む可能性があります。
上手に使えば「走り」と「経済性」の両方を得られるのがターボ車の魅力です。
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