フォグランプとは、ヘッドライトの補助としてバンパーに取り付けられているライトのことを指します。
フォグ(fog)とは、英語で霧という意味で、本来濃霧が発生した場合の視界確保のための補助灯として取り付けられた事が名前の由来で、保安基準上では前部霧灯と呼ばれています。
フォグ以外にも効果あり
実際にはフォグランプは濃霧だけではなく、降雪時や雨天時の際の視界確保にも役立ち、路肩を照らせるだけのその広い照射特性から、真っ暗な夜の山道などでであっても存分に効果を発揮します。
ただ、近年HIDが普及してきたことでヘッドライト単体で十分に視界確保が実現されきているので、フォグランプはファッションとしてのポジショニングを確立しつつあります。
フォグランプの正しい使い方はご存じ?
本来のフォグランプの正しい使い方としては、霧や豪雨などによって対向車の接近確認が難しいと判断される場合に点灯して使用することによって、自分の存在を相手に対してアピールする事に繋がります。
フォグランプは自分の視界を良くする為に用いるのでは無く、他車に自車の存在をアピールするために使わるものというのが本来の役割ですあり正しい使い方です。
フォグランプは必要な時以外は電力使用量を無駄に増やすので燃費を悪化させますし、他の車に迷惑を掛ける事にも繋がりかねませんので、使用するタイミングを選ぶ必要があります。
フォグランプはLEDとHIDのどちらがいいの?
僕はHIDに変更してありますが実際はどちらがいいのでしょう?
実際のところ、明るさや寿命などのエコ視点がすべて揃っているのはLEDです。約30,000時間の長寿命は半永久的に使えますし、ほぼ球切れの心配が不要です。使用感としても、十分な明るさを得られますが、使用する電力がわずか25Wという省エネ性能を実現しています。
ただ、この点はHIDを使用したとしても好みの問題もあるとは思いますので、どちらを使用するかはどの方の好みというのも大いにあるかもしれません。
HIDバルブ
フォグランプをLED化やHID化したら車検は通る?
皆さん気になりますよね?
実際のところ、HID化、LED化をしたとしても、保安基準に則った正しい取り付けがされていれば、車検は問題なく通すことができます。取り付ける前に、フォグランプの保安基準を確認しておきましょう。
■フォグランプの色や光量
フォグランプを含む、車のライトに使われるべき灯火の色は、色温度(単位はk,ケルビン)と呼ばれる数値で判断されていきます。フォグランプの光は「白色または淡黄色」という規定があり、車検で問題なく通る色はおよそ3,000k〜6,500kの範囲になります。
きわどい色温度を選択すると、車検を行う担当の判断によって通らなくなるケースがあるので、3,000k〜6,500kの範囲内に収めるのが無難と言えます。
また、光を表す単位には輝度、ルクス(照度)、ルーメン(光束)、カンデラ(光度)などの規定があります。
平成17年12月31日までに製造された車は、補助灯の光りの強さが1万カンデラ以下で製造されています。純正のハロゲンヘッドライトは約1万5000カンデラ程度なので、ヘッドライトよりも少し暗いレベルが1万カンデラです。
ただ、平成18年1月1日以降に製造された車には、光の強さ制限がないので、ハイワッテージのHIDやLEDに交換したとしても光度車検で通らないということはほとんどありません。
■フォグランプの取り付け位置
フォグランプを取り付ける場合には、取り付け位置にも規定があるので新規で取り付ける際には注意が必要です。その位置は、ヘッドライトよりも下であり、地上250mm以上、800mm以下である事とあります。
また、車幅の端から400mm内の位置に左右対称に取り付けられていることが条件になります。この条件をクリアした上で、同時点灯は2灯までとしなければいけません。
視界不良時の視認性や、被視認性を高めるための安全装備がフォグランプの役割です。
まとめ
モラルやマナーを守った運用を心がけて、自分の好みのフォグランプを使用して、楽しんでみてください。
皆さんの愛車のライト類は、お店やネット販売でHIDやLEDの車検対応と記載された品物を電球と交換する場合は車検に通ります。
車検対応と記載されていない場合はお店に確認するか車検前に車検対応品に交換しましょう。