ブレーキフルード交換やキャリパー交換のときに必須の作業「エア抜き」。
やり方自体はシンプルですが、失敗すると命に関わる超重要な作業でもあります。
そして僕は見事にやらかしました。
そう、
ペダルが“スッカスカ”になったのです。
この記事では、
-
どんな状況で失敗したのか
-
何が原因だったのか
-
どうやって復旧したか
-
再発防止策
を実体験ベースでまとめます。
😱 実際に起きたトラブル内容
ブレーキフルード交換のため、
いつも通りリザーバータンクのフルードを補充しながら作業。
“ポンピング → ニップル開け閉め” を繰り返していたら…
作業途中でペダルを踏んでも
スコッ……スーッ……
まったく踏み応えがなくなった。
ペダルが底まで素通り。
完全に空気が混入してしまいました。
🔍 ペダルがスカスカになった原因(反省点)
✔ 1. リザーバータンクの残量が減っていた
これが最大の原因。
エア抜き中に残量が少しでも“下限”を切ると、
即アウト。空気が入ります。
タンクの形状にもよりますが、半分以下を放置したのは失敗でした。
✔ 2. ポンピングのタイミングが不正確
助手席の友人に「踏んでー!」と頼みながら作業。
しかし、
-
「踏んで」と言う前に踏む
-
ニップルを閉める前に離す
など、タイミングのズレが生じていました。
これもエア混入の原因。
✔ 3. ニップルの締め込みが甘かった
わずかに隙間があると…
ポンピングの負圧で空気を吸い込みます。
目視では分からないレベルでもアウト。
✔ 4. 社外ホースのフィッティングが緩かった
透明ホースをニップルに差し込んでいたけど
-
ホースが硬い
-
口径が微妙に合ってない
そのせいで微量の空気を吸った可能性あり。
🛠️ どうやって復旧したか(レスキュー編)
✔ 1. まずはリザーバータンク満タン
規定のラインまでしっかり補充。
✔ 2. 各キャリパーを“完全やり直し”
基本通り
-
遠い方から順番
RR → RL → FR → FL
の順で再度エア抜き。
✔ 3. 負圧式ブリーダーを使用
手押しポンピングはミスが起きやすいので、
途中から 負圧ブリーダーを使用したところ安定。
空気がゴボゴボ出てきて、
最終的にペダルが復活しました。
✔ 4. 最後にペダルフィーリングを確認
エンジンONでペダルの戻りや踏み応えをチェック。
問題なし。
🧰 再発防止のために心がけていること
✔ 1. とにかくリザーバータンクの残量を常に確認
1/2以下になったら即補充。
これだけで空気混入リスク激減。
✔ 2. ニップルは「開けすぎない」
1/4回転〜1/2回転で十分。
開けすぎると空気を吸う原因。
✔ 3. ホースは“ニップルにガッチリ合うもの”を使う
フィットが甘いホースは絶対NG。
✔ 4. ポンピング作業は慣れた人とやる
ブレーキ整備は相性ゲー。
連携できる人じゃないとミスが起きやすい。
✔ 5. 可能ならワンマンブリーダーや負圧ブリーダーを使う
機械を使ったほうが失敗が少なく、
DIYではむしろ安全。
🌟 今回の失敗で得た教訓
-
ブレーキは“少しの油断”で空気が混入する
-
ペダルがスカスカになると本当に焦る
-
タンク残量管理は最重要ポイント
-
ニップル開閉は繊細な作業
-
手動ポンピングは意外とミスが多い
ブレーキ整備は命に関わるからこそ、
失敗を経験したことで今はめちゃくちゃ慎重になりました。

