冬の朝にボンネットが凍りつき、ウォッシャー液や冷却水が固まって動かない…。そんな冬の凍結トラブルを防ぐために、エンジンルームでできる予防策を分かりやすく解説。初心者でも実践可能。
なぜエンジンルームは凍結する?
外気温が氷点下になると、エンジンルーム内の以下の部分が凍結しやすくなります。
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ウォッシャー液ホース・ノズル
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ラジエーター周辺(冷却水の濃度不足時)
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エンジンオイルが極端に硬くなる
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バッテリー性能低下
特に、夜間に冷えたまま停めている車は凍結しやすいです。
エンジンルームの凍結防止にできる5つの対策
① 冬用(低温対応)のウォッシャー液に入れ替える
エンジンルームで最も凍りやすいのはウォッシャー液です。
対策
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氷点下対応(‐20℃〜‐30℃)の冬用に交換
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水で薄めない(凍結しやすくなる)
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古い液が残っている場合は吐き出して入れ替える
(内部リンク案:あなたの記事「ウォッシャー液が出ないときのチェックポイント」にリンク)
② 冷却水(LLC)の濃度を確認する
冷却水(クーラント)が薄いと、最悪の場合ラジエーターやホースが割れることがあります。
チェック方法
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リザーバータンクの色が薄すぎないか確認
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最後に交換した時期が分からない場合 → 冬前に交換すると安心
LLCの濃度は‐30℃前後まで対応が一般的。寒冷地ではさらに低温対応が必要です。
③ エンジンルームカバー・毛布はNG!安全に暖める方法
昔の車では「ボンネットに毛布をかける」対策が一般的でしたが…
現代車ではNGの理由
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エンジン熱がこもりすぎて危険
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電装品が多く、火災リスク
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カバーの素材によって溶融・変形の恐れ
現代車の正しい暖め方
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エンジン始動後5〜10分アイドリング
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走り始めは低負荷で暖める
エンジンルーム全体が自然に温まり、凍結部分も解けます。
④ バッテリーの劣化を放置しない
凍結ではありませんが、冬はバッテリー性能が低下しやすく、結果的に始動不良につながります。
対策
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2〜3年以上使っていれば要チェック
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電圧低下や始動が重い時は早めに交換
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夜間や短距離走行が多い人は要注意
冬のエンジン不調の大半はバッテリーが原因と言われています。
**⑤ ガレージ保管が最強。屋外なら「風」を避ける」
風が強いと車体が一気に冷やされます。
ガレージがない場合でも、以下の方法で冷え込みを軽減できます。
対策
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建物の近く、風を受けにくい場所に停める
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可能なら南側に駐車する
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ボンネットを雪で埋もれさせない(冷却しすぎる)
車全体の冷え込みを防ぐことで、エンジンルームの凍結リスクも下がります。
凍結してしまった場合の応急処置
ウォッシャー液の凍結
→ エンジンの暖気で自然に解けるまで待つ
→ 温かいお湯(40℃程度)をボンネット外側にかけるのも有効
※ 熱湯を直接かけるのは絶対NG
冷却水の凍結
→ 無理にエンジンをかけない
→ 気温が上がるのを待つ or 整備工場へ
ノズル凍結
→ エアダスター or お湯を軽く当てる
まとめ:冬前に準備すればエンジンルーム凍結は防げる
エンジンルームの凍結は、ほとんどが事前に防げます。
やるべき対策はこの5つだけ:
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冬用ウォッシャー液に交換
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冷却水の濃度チェック
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正しい暖機運転で自然に暖める
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バッテリー劣化を放置しない
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停める場所を工夫して冷えを防ぐ
冬の朝にエンジンがかからない、ウォッシャー液が出ない…といったトラブルを避けるためにも、今日からできる範囲で準備しておきましょう。
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