エンジンの振動がひどく、チェックランプも点灯…。
そんな時に疑うべきなのが「点火プラグの不良」。
今回は、実際にエンジンがガタつき走行中に息継ぎを起こした実体験をもとに、
原因から交換までの流れ、DIYでの注意点を解説します。
🚨 症状:エンジンの振動と息つき、チェックランプ点灯
ある日、アイドリング中からエンジンの振動が異常に強く、
車内にもブルブルと伝わるように。
そのまま走行すると、アクセルを踏んでも「ガコガコ」と息つきが起こり、
メーター内にはチェックランプを含む数個の警告灯が点灯しました。
整備工場で点検してもらうと、
原因は「1本の点火プラグが完全に死んでいた」ことが判明。
🔍 原因:点火プラグの劣化とカーボンの影響
点火プラグは、エンジン内でガソリンに点火する小さな電極部品。
これが劣化すると、**火花が飛ばず失火(ミスファイア)**が発生し、
エンジンのバランスが崩れて振動や出力低下を起こします。
さらに今回は、整備士いわく
「プラグ周辺にカーボン(燃えカス)がかなり溜まっていた」とのこと。
長年の走行で燃焼状態が悪化し、
プラグ寿命を早めていた可能性があります。
🧩 点火プラグ交換の基本知識
項目 | 内容 |
---|---|
交換目安 | 通常3〜4万km(イリジウムなら10万km程度) |
交換本数 | 基本4本(軽〜普通車)/6本(V6エンジン)など |
部品代 | 1本1,000〜2,000円前後(イリジウム:約2,000〜3,000円) |
工賃 | 工場依頼で5,000〜10,000円程度 |
DIY難易度 | ★★★☆☆(エンジン上部にアクセスできれば可) |
🔧 DIY交換の流れ
① 必要な工具
-
ソケットレンチ+プラグソケット(マグネット付きが便利)
-
トルクレンチ(締めすぎ防止に必須)
-
エアブロー or ブラシ(ゴミ除去)
-
新品プラグ(型番要確認)
② 交換手順
-
バッテリーを外す(ショート防止)
-
イグニッションコイルを外す(ボルト1本で固定)
-
古いプラグを慎重に取り外す
→ 砂やホコリが入らないよう注意 -
新しいプラグを手で仮締めし、トルクレンチで本締め
→ 締め付けトルクは車種指定値を厳守 -
コイル・バッテリーを戻して始動確認
⚠️ よくある失敗例
-
無理な力で締めすぎてネジ山を潰す
-
ゴミが入ってエンジン内部を傷つける
-
型番違いのプラグで点火不良やエラー発生
-
コイル接触不良でランプ再点灯
💡 整備士からのアドバイス
整備士から言われたのは、
「プラグだけ交換しても、燃焼室のカーボンを放置すると再発する」という点。
そのため、燃料添加剤を数回に分けて使用し、
燃焼室やインジェクター内の汚れを溶かすのが有効。
添加剤を入れて2〜3回給油すれば、エンジン音が静かになることも。
👉 関連記事:
「エンジン内部のカーボン堆積を放置するとどうなる?添加剤で改善できる?」
🚗 交換後の変化
-
アイドリングが安定し、振動が激減
-
アクセルレスポンスがスムーズ
-
燃費がわずかに改善
-
エンジン音が静かになった
正直、たった1本のプラグ不良でここまで変わるとは思わなかったです。
🪛 まとめ:点火プラグ交換はDIYでも十分可能
点火プラグは、目立たないけど重要な部品。
定期的な点検と早めの交換で、
大きなトラブルを防ぐことができます。
「最近エンジンが重い」「振動が気になる」という方は、
プラグ交換をチェックしてみる価値ありです。
