スポンサーリンク
スライドドアを開閉するときに「キュルキュル」「ガタガタ」「ゴリゴリ」といった異音が発生することがあります。これらの異音の原因と、それぞれの対処方法について詳しく解説します。
Contents
1. 異音の種類と原因
(1) キュルキュル音
主な原因
- レール部分のグリス切れ
- ゴムパーツの劣化
- 異物の混入
対策
- レール部分を清掃し、シリコングリスを塗布
- ゴムパーツにシリコンスプレーを吹きかける
- 異物を取り除く
(2) ガタガタ音
主な原因
- ローラーの摩耗
- ボルトやナットの緩み
- レールの変形
対策
- ローラーを交換(劣化がひどい場合)
- ボルト・ナットの増し締め
- レールが歪んでいる場合は調整または交換
(3) ゴリゴリ音
主な原因
- モーターのギア劣化
- スライドドアの開閉機構の故障
対策
- モーター交換
- ギア部分の点検と修理
- 開閉ユニット全体の交換
2. 修理方法の詳細
(1) グリスアップ
- スライドドアのレール部分にシリコングリスを塗る
- 乾燥した部分にはスプレータイプの潤滑剤を使用
- ゴムパーツにはシリコンスプレーを吹きかける
(2) ローラーの交換
- 交換目安:10万kmまたは異音が気になったタイミング
- 費用:DIYなら数千円、プロに依頼すると1~3万円程度
- 交換の手順:
- スライドドアの下部を確認
- 摩耗していたら新品と交換
- 純正品または適合する社外品を選択
(3) モーターの点検・交換
- 交換費用の目安:DIYなら2~4万円、ディーラー交換なら5~8万円
- 症状が軽度な場合の対策:ギア部分のグリスアップで改善することもある
3. 車種別のスライドドア異音の特徴
- トヨタ(ヴェルファイア・アルファード)
- モーターの耐久性は高めだが、重いドアのためローラーの摩耗が早い
- ホンダ(ステップワゴン)
- レール部分の異物混入が多く、キュルキュル音が発生しやすい
- 日産(セレナ)
- ガタガタ音の原因はボルトの緩みが多い
- 定期的な増し締めが必要
4. 異音を放置した場合のリスク
スライドドアの異音を放置すると、以下のようなトラブルにつながることがあります。
- 異音が悪化し、最終的にドアが開かなくなる
- ローラーが破損し、ドアがスムーズに動かなくなる
- モーターに負担がかかり、修理費用が高額になる
初期段階で適切にメンテナンスを行うことで、余計な修理費を抑えられます。
5. 寒冷地・湿気の多い地域での影響と対策
寒冷地での問題点
- 氷や雪がレールに詰まり、異音が発生しやすい
- 氷結によりゴムパーツが劣化しやすい
対策
- 定期的にレールの雪や氷を取り除く
- シリコンスプレーでゴムパーツを保護
湿気の多い地域での問題点
- 金属部品がサビやすく、ローラーの動きが悪くなる
- レール内にカビが発生し、異臭の原因にもなる
対策
- 防錆スプレーを定期的に使用する
- レールの清掃を頻繁に行い、湿気を取り除く
6. 異音を防ぐためのメンテナンス
- 月に1回、レールの清掃とグリスアップを実施
- ゴムパーツの劣化を防ぐためにシリコンスプレーを定期的に塗布
- 走行中に異音が発生したら、早めに点検して修理を行う
まとめ
スライドドアの異音は、放置すると修理費が高額になったり、最悪の場合ドアが開かなくなることもあります。
定期的なメンテナンスと早めの修理が大切です。
次回の記事では、「スライドドアの開閉トラブルの原因と対策」について詳しく解説します。
ABOUT ME

スポンサーリンク