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SRS 警告灯が点灯

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SRS 警告灯が点灯したままになっており、ダイアグ・コード「B1042」(運転席シートベルト・プリテンショナ回路の抵抗値が低い)を表示したので、迷うことなく運転席側のシートベルトAssyを新品に交換してみたが直らず、SRSコントローラー(コンピューター)も交換した結果も改善されませんでした。

SRS コントローラーが、運転席シートベルト・プリテンショナ回路の抵抗が小さいと認識しているという事は、ほぼ短絡状態(ショート)にあると考えられる。

交換した両方の部品のコネクタを外した状態にして、2本の配線の絶縁を測定すれば良いのだが、システムをうまく活用しプリテンショナ側のコネクタだけを外したままにして、イグニッション・スイッチをON にした時のダイアグ・コードを調べれば、回路の点検が可能です。

結果、ダイアグ・コード「B1041」(運転席シートベルト・プリテンショナ回路の抵抗値が高い)を表示した。

この結果から、配線には問題が無いと判断できます。

そうなると、交換した新品のシートベルトAssy が疑わしい事になる。

ここでSRS の装置について改めて考える必要がある。

配線は黄色いチューブで覆われて、コネクタは二重ロック構造になっているのは周知の事である。

センターピラー下側のコネクタを見ると、その構造の一部に問題があることが判明した。

プリテンショナなどのインフレータ(火薬による爆発装置)の端子は、コネクタを外した場合に、端子が開放状態になっていると、静電気によって誤爆するおそれがある。

それを防ぐために、端子同士を短絡する仕組みになっている。

二重ロックのレバーを起こした時点で短絡される訳であるが、この部分のコネクタにはそれが無いのだ。

したがってプリテンショナ回路は常に短絡状態にあるために、前述のダイアグ・コードを表示したのである。

センターピラー部には板金塗装の修復歴があり、過去の修理の際に欠落したものと推測する。

構造をしっかりと理解したうえで作業しないと、せっかくの安全装置がなんの役にも立たなくなってしまう。

車輌ハーネスを交換するのが本来の処置であるが、車の年式などを考慮してそれに代わる細工を施して、SRS 警告灯が消灯する事を確認した。

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shimada550923
車を所有して約20年 車が好きで運転もカスタマイズも程々にやっております。 スポーツカーミニバンまでカスタムと車両のトラブルを色々体験してきました。 体験も載せていきたいと思いますので宜しくお願いします。