ヘッドランプ周りをLEDでカスタマイズしている人はどのようなカスタマイズをしている人が多いのでしょうか?
多くの人はヘッドランプを縁取るように、LEDを配置しているようです。
これは純正のLEDカスタムがそのようなデザインを取っていることが多いためと考えられます。
メーカーが純正で行っているLEDカスタムは厳密な保安基準に基づいて行われているので車検にも対応しています。
しかし、後から自分でカスタマイズした人については、LEDテープなどを使用してヘッドランプの周りを縁取っている人が多いようです。LEDテープを使用する場合は、基本的には車検を通すためには、色が「青色」であることと、バンパーの開口部に取り付けることが規定されています。
つまり、ヘッドランプを縁取るようにLEDを取り付けると車検に通らないのです。
ヘッドライトのカスタムは、車の外観を一層個性的にするための魅力的な方法ですが、注意が必要です。
カスタムする際のポイントと注意
1. ライトの種類を選択する
ヘッドライトのカスタムには、HID(ハイインテンシティディスチャージ)やLEDなど、さまざまな種類のライトがあります。
各タイプの特性や明るさ、寿命などを比較し、自分の好みや使用状況に合ったライトを選びましょう。
2. ライトの色や光の配光パターンを検討する
カスタムヘッドライトでは、光の色や配光パターンも重要な要素です。
明るい白色や青白色の光は視認性が高く、スポーティーな印象を与えますが、法規制に適合しているかどうかも確認しましょう。
3. カスタムパーツの取り付け方法を確認する
ヘッドライトのカスタムには、カスタムパーツの取り付けが必要です。取り付け方法や必要な工具、技術レベルを事前に確認し、必要ならば専門家に相談することをおすすめします。
4. 法規制や安全基準を遵守する
ヘッドライトのカスタムは、法規制や安全基準に準拠して行わなければなりません。
適切な明るさや光の配光パターンを保ち、周囲のドライバーに迷惑をかけないようにしましょう。
5. バランスの取れたデザインを考える
ヘッドライトのカスタムは、車全体のデザインに影響を与えます。
バランスの取れたデザインを考え、他のカスタムパーツや車体の色との組み合わせを検討しましょう。
6. メンテナンスを定期的に行う
カスタムヘッドライトのメンテナンスは、明るさや光の安定性を維持するために重要です。定期的な点検や清掃を行い、ライトの寿命や性能を保つようにしましょう。
イカリングとは何か?
車検クリア条件と保安基準について
イカリングとは車のヘッドライトの装飾品であり、車のヘッドライト部分に設置するリング状のLEDライトです。
取付方法も難しくないため改造車ではメジャーのカスタムとなっていますが、同時に車検が通るかどうかに悩むドライバーの方はたくさんいます。
車のファッションとして用いられる部品にはイカリングの他にもエアロパーツ類であるエア・スポイラーやエア・ダム、ルーバーなどがあり、これらを車検の時にどうするかも悩みどころではないでしょうか。
ここではそんな車のファッションとして代表的なイカリングを設置して車検をクリアするためにどうしたらよいかを確認していきます。
車検をする意図から考えるイカリングの車検クリア条件について
車を所持しているドライバーであれば全員が受けなければならない車検ですが、なぜ受けなければならないかをもう一度考えていくことでイカリングが車検でどう判断されるかもわかってくるのではないでしょうか。
車検とは、日本の道路を運行する車が安全に走れる状態であるかを確認するために行う点検作業です。
車を装飾することによってこの運行の安全が妨げられる可能性があれば車検は通りませんし改善する必要があります。
例えば、アクセルブレーキが正常であるかどうか、エンジンが正常に動いているかどうか、ライトがしっかり光度を保っているかなどの点検項目があります。
今回取り上げているイカリングはライト(車幅灯)の項目のため、イカリングを設置することで安全な走行に支障がでない状態であれば車検もクリアできるのです。
ではどういう基準で安全な走行をできる状態の車と判断されるのでしょうか。
イカリングの保安基準
イカリングが絶対に車検を通ることができないということはありません。イカリングが車検の条件を満たしているかどうか、車幅灯(保安基準第34条)を確認していきましょう。
- 左右で2個または4個
- 色は白、橙色ですべてのイカリングが同一色
- 光度は300カンデラ以下
- 光源が5W以上30W以下
- 夜間に前方300mの距離から点灯を確認できるもの
- 照明部の最外縁は自動車の最外側から400ミリ以内
- 照明部の上縁の高さが地上2.1メートル以下、下縁の高さは0.35メートル以上
色の制限
イカリングの発光色には規制があります。一般的に、道路交通法ではヘッドライトの色が白色であることが求められています。そのため、イカリングの発光色も白色である必要があります。多くの場合、白色のイカリングは規制に適合していますが、他の色のイカリングは法律違反となる場合があります。
点灯の制御
イカリングの点灯制御にも規制があります。道路交通法では、イカリングはヘッドライトと同時に点灯することが求められています。つまり、ヘッドライトが点灯しているときにのみイカリングも点灯するように設定されている必要があります。また、イカリングの点滅や変色なども法律違反となる場合があります。
視認性
イカリングが車検でチェックされる際には、その視認性も重視されます。
イカリングが周囲から明確に見える位置に取り付けられており、明るさや光の配光パターンが適切であるかどうかが確認されます。特に夜間や悪天候時において、イカリングが周囲から明確に認識されることは重要です。
他にも照明部の大きさや取り付け位置(対称性)などや細かに基準が設けられています。しかし、これはあくまでも車幅灯の保安基準であるためイカリングが車幅灯と見なされなければこの保安基準で判断することができません。
因みに下記画像の車両のイカリングは純正品の為車検は通ります。
LEDカスタムはイベントなどで目立たせるためのアイテム
ヘッドランプ周りをLEDで装飾するととてもオシャレな雰囲気を演出することができますよね。
しかし、これまで紹介したように、自分自身でヘッドランプ周りをLEDで装飾する改造を施した場合、車検に通すことは不可能といえます。
車検が通らない状態で公道を走ってしまうと、整備不良車として取り締まりの対象になりますのでカスタムには十分気をつけて下さい。
もしカスタムをした後に車検を通す場合は一度装飾を外さなければなりません。カスタム部分の着脱をしやすい構造にしておくなど工夫をしておくことをお勧めします。
しかし、バンパーの開口部とLEDテープの取り付け位置の規定はされていますが、グレーゾーンになっている部分も多く今後の規定の改定が望まれるところです。
まとめ
ヘッドライトのカスタムは、車の外観を個性的にするだけでなく、安全性や視認性の向上にも貢献します。しかし、慎重な計画と適切な実行が必要です。自分の車に合ったカスタム方法を選び、安全かつ効果的なカスタマイズを楽しんでください。