・「エンジンがかからない」よくある原因は?
車のエンジンがかからない場合、どのような原因が考えられますか?
ここでは基本的だがよくある原因とその対処法を紹介します。
・シフトポジションが「P」になっていない。 AT車を駐車するときはシフトレバーをP(パーキング)に入れますが、基本的にギアがP以外の場合はエンジンはかかりません。
・N(ニュートラル)でもエンジンは始動しますが、始動後に車が動き出したり、前に飛び出したりする可能性があり危険です。 エンジンを始動する前にPになっていることを確認してください。
・ 安全のため、ブレーキを踏まない限りエンジンは始動しない設計となっております。
そのため、エンジンがかからない場合は、ブレーキを踏んでいるつもりでも、しっかりと踏んでいない可能性があります。
また、マニュアル車の場合はブレーキペダルとクラッチペダルを踏まないとエンジンはかかりません。
・ガス欠または燃料の劣化
エンジンがかからないとき、まず確認すべきはガソリン(燃料)の残量です。 燃料計の針が最下位にあり、燃料マークが点灯している場合は、ガス欠のためエンジンは始動できません。
単純にガソリンがなくなってしまった場合は、法定のガソリン缶と身分証明書を持参すれば、近くのガソリンスタンドでガソリンを購入することができます(一部店舗では対応していない場合がありますので、事前に確認が必要です)。
しかし、ガス欠でもないのにエンジンがかからないと困りますよね。 長期間放置したガソリンは成分の劣化により劣化していきます。
古いガソリンは臭い、粘度、色が変化し、エンジンの故障にも影響します。 ガソリンの有効期限は保管環境によって異なるため明確に定められているわけではありませんが、一般的には6か月程度と言われています。
半年以上放置した車を運転しようとしてエンジンがかからない場合は、燃料が劣化している可能性がありますので、給油口を開けて臭いを確認してください。
カビ臭が強い場合はガソリンは使用できません。 ガソリンが劣化した場合は、自分で処分することはできませんので、自治体や廃棄物収集業者に相談してください。
・バッテリーが上がってしまった
車にはバッテリーが搭載されていますが、何らかの原因で蓄電量が足りなくなりエンジンがかからなくなった場合、これを「バッテリー上がり」といいます。
バッテリーが上がると車に電気が供給されなくなり、エンジン始動に必要なスターターモーターが始動しなくなります。
エンジンを始動したときにセルモーターが回らない、またはセルモーターから小さな音がする場合は、バッテリーの電力不足が考えられますので、バッテリー上がりを疑ってください。
バッテリー上がりの車を復活させるには、ジャンピングケーブルを接続し、他の車のバッテリーから電力を供給してエンジンを始動する「ジャンピングスタート」という方法があります。
また、ジャンプスターターがあれば救援車を使わずに自分でエンジンを始動することができます。 ジャンプスタートの手順は以下の通りです。
1.赤いケーブルをバッテリー上がり車(事故車)と正常車(救援車)のプラス端子に接続します。
2. 黒いケーブルを救援車のマイナス端子に接続します。
3.黒いケーブルを故障した車のエンジンの金属部分に接続します。
4. 救援車のエンジンを始動します。
5. ジャンピングスタートが完了したら、逆の手順でケーブルを取り外します。
6.約30分間走行してバッテリーを充電します。
ハイブリッド車と電気自動車ではバッテリーの仕組みが異なるため、救援車として使用することはできませんのでご注意ください。
また、電気をシェアする救援車はバッテリー上がりの事故車と同じ電圧でなければなりません。 ジャンピングスタートの際は車種をよく確認しましょう。
通常、電圧は乗用車の場合は 12 ボルト、大型車の場合は 24 ボルトです。 車の電圧に対応したモバイルバッテリー「ジャンプスターター」をお持ちであれば、車のバッテリーに電力を供給できます。
まとめ
ご自分の愛車の事を理解しエンジンの始動ができない状態を避けたいですね。
